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十六歳の修学旅行(23)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
Japanese - November 12, 2020 16:53Books Arts Society & Culture 日本文学 コンピューター ジャズ 電子本 電子書籍 文学賞 青空文庫 epub pdf 高野敦志 Homepage Download Apple Podcasts Google Podcasts Overcast Castro Pocket Casts RSS feed
三時十分前に高知駅に戻ってきた。今日は夕食が遅いらしいので、駅構内の食堂に入った。肉丼と味噌汁を注文した。食べ終わる頃には、三時半を回っていた。桂浜に行くのはあきらめたが、せめて高知城は見たいと言うと、同級生も賛成してくれた。 案内板を見ながら、ようやく天守閣の見える所まで来た。「こんな所、上るの?」と不満も出たが、とにかく前まで行くことになった。天守閣の写真を撮った。中も見たかったが、時間がないので、またの機会にということになった。実際に訪れたのは、それから十五年後のこと..
三時十分前に高知駅に戻ってきた。今日は夕食が遅いらしいので、駅構内の食堂に入った。肉丼と味噌汁を注文した。食べ終わる頃には、三時半を回っていた。桂浜に行くのはあきらめたが、せめて高知城は見たいと言うと、同級生も賛成してくれた。
案内板を見ながら、ようやく天守閣の見える所まで来た。「こんな所、上るの?」と不満も出たが、とにかく前まで行くことになった。天守閣の写真を撮った。中も見たかったが、時間がないので、またの機会にということになった。実際に訪れたのは、それから十五年後のことである。
同級生が「アイスクリン」という看板を見つけて、僕も気になったのだが、「すぐ下りるしかない」とあの人に急かされたので、食わずじまいだった。あとで、アイスクリームであることを知ったのだが。
病気で来られなかった同級生のために、皆で「かわら煎餅」を買った。家族へのおみやげは、尾長鶏の民芸品などにした。五時十分前に、朝出発したホテル前に戻ってきた。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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