ヘミシンクで導かれるフォーカス15の状態は、仏教僧が体験する「空」の境地に近いと言われる。ただし、ヘミシンクによる体験自体は「霊能力」の開発にとどまり、仏教が目指す「霊性」の開発には及ばない。「霊性」を獲得するには、ヘミシンクの体験に関する認識と、現実世界での行動が必要だと考えるのである。 フォーカス15では「空」の体験とともに、願望を実現する「具現化」が可能となるが、これが我欲による願望の場合、実現したとしてもよい結果には結びつかない。仏教では利他行が重んじられるが、それ..

 ヘミシンクで導かれるフォーカス15の状態は、仏教僧が体験する「空」の境地に近いと言われる。ただし、ヘミシンクによる体験自体は「霊能力」の開発にとどまり、仏教が目指す「霊性」の開発には及ばない。「霊性」を獲得するには、ヘミシンクの体験に関する認識と、現実世界での行動が必要だと考えるのである。
 フォーカス15では「空」の体験とともに、願望を実現する「具現化」が可能となるが、これが我欲による願望の場合、実現したとしてもよい結果には結びつかない。仏教では利他行が重んじられるが、それによって、我々が本来、宇宙の一部であることが想起されるからである。すべてが大日如来の表れであるなら、他人に尽くすことは、宇宙が宇宙に恩恵を施すことにほかならない。自他を許すということは、自身が宇宙本来の清浄な姿に戻ることである。他人を憎んでいるようでは、人間は狭い自我に閉じこもってしまう。すべてを愛することで、自身が宇宙の一部であることを思い出すのである。「情けは人のためならず」というのも、他人に情けをかけることで、心が外に向かって大きく開かれ、エネルギーの循環によって、恩恵が自身にもたらされることを言っている。他人が喜び、世界が喜び、宇宙が喜ぶとしたら、願望は実現しないということがない。それは真言密教でいう「大欲大我」の境地である。
 本書はヘミシンクでは、直接触れられることが少ない「霊性」について説いている点が大きな特長だが、各セッションの詳しい説明もなされている。先述したフォーカス15については、トータルセルフ(IT:I/There)が存在するとされるフォーカス34/35へ通じるルートがあることが示唆されている。そのほか、《ゲートウェイ・エクスペリエンス》のすべてのセッションを順番にこなすのではなく、重要なセッションのみを最初に体験し、その後、目的別にこなしていく方法が推奨されている。

参考文献
今井泰一郎の『ヘミシンク探求大全』(ハート出版)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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