死者の記憶を持つ子供たち（８）

Next Episode: 知らぬが仏

　目に見えない妹と遊ぶ娘は、話し相手は前世の妹であると答える。前世で家が火事になり、落ちてきた梁からの直撃を避けるため、妹は姉を炎の中に突き飛ばした。助けようとして姉を殺してしまったことで、妹の霊は大層悔やんでいるという。そのために、現世でも姉に付き添っているらしい。
　一方、前世がソビエト兵だったという息子は、多くの人を殺した記憶を持っていた。習ったこともないロシア語や、キリル文字も知っていた。狙撃兵として多くのドイツ兵を殺害したことで、勲章までもらっていた。しかし、多くの人を殺したことがトラウマとなり、現世では悪夢の形で苦しみ続けていた。
　前世と決別するためには、娘の場合は妹の霊にも自立を促さなければならない。それには聖人の力を借りた祈りが必要となった。戦争のトラウマを持つ息子の場合は、魂は学習するために何度も転生を繰り返すという話を、カウンセラーから聞く。それによって、前世で犯した罪に対する罪悪観からも癒されていく。（つづく）

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

にほんブログ村


人気ブログランキングへ



ランキングはこちらをクリック！

amzn_assoc_ad_type ="responsive_search_widget"; amzn_assoc_tracking_id ="faucon-22"; amzn_assoc_marketplace ="amazon"; amzn_assoc_region ="JP"; amzn_assoc_placement =""; amzn_assoc_search_type = "search_widget";amzn_assoc_width ="auto"; amzn_assoc_height ="auto"; amzn_assoc_default_search_category =""; amzn_assoc_default_search_key ="";amzn_assoc_theme ="light"; amzn_assoc_bg_color ="FFFFFF";
Twitter、facebookでの拡散、よろしくお願い致します！

Twitter Mentions

@lebleudeciel38