日本人が朝鮮人や中国人と異なるのは、縄文人の血が流れているからだとか、縄文人は海を越えてアメリカ大陸に渡ったとかいう主張がなされることがある。まるで日本人が、東アジアの盟主みたいに聞こえかねないが、縄文人イコール日本人ではない。 遺伝的に見て本土の日本人は、縄文人の性質を2割程度しか引き継いでいないという。最も縄文人の遺伝的性質を引き継いでいるのがアイヌ人で、次いで沖縄の琉球人だとされる。本土の日本人の遺伝的性質の8割は、紀元後に大陸から渡ってきた弥生人に由来するものである..

 日本人が朝鮮人や中国人と異なるのは、縄文人の血が流れているからだとか、縄文人は海を越えてアメリカ大陸に渡ったとかいう主張がなされることがある。まるで日本人が、東アジアの盟主みたいに聞こえかねないが、縄文人イコール日本人ではない。
 遺伝的に見て本土の日本人は、縄文人の性質を2割程度しか引き継いでいないという。最も縄文人の遺伝的性質を引き継いでいるのがアイヌ人で、次いで沖縄の琉球人だとされる。本土の日本人の遺伝的性質の8割は、紀元後に大陸から渡ってきた弥生人に由来するものである。
 だとすると、縄文人に最も近いのは、アイヌ人だということになる。では、縄文人というのはどういう人たちか。弥生人が新モンゴロイドに属すのに対し、縄文人は古モンゴロイドに属し、目鼻が大きく眉毛が濃い顔をしている。氷河時代が終わり、大陸と日本列島が分離したり、鬼界カルデラが破局噴火を起こしたりで、日本列島の西半分が居住不能になった。縄文人の一部がアメリカ大陸にわたったというのも、古モンゴロイドの移動ととらえるべきだろう。
 では、縄文人はどんな言語を話していたのだろうか。東北地方にはアイヌ語由来の地名が、今でも多く残っている。津軽には18世紀頃までアイヌ人の集落があったという。だとすると、日本列島に居住していた縄文人は、アイヌ語に近い言語を話していたということになる。
 ここで問題になるのは、東北に住んでいた蝦夷と、北海道以北のアイヌ人の違いである。東北の蝦夷は縄文人の末裔であると考えられるが、古代から弥生人と混血が始まっているから、本土の日本人との遺伝的違いは大きくないらしい。一方、アイヌ人が蝦夷と遺伝的な違いがあるのは、北海道に渡った縄文人が、オホーツク文化圏のウィルタ(オロッコ)などと混血したからではないか。


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