アボリジニとトレス海峡諸島の先住民族の代表者は2017年5月、ウルル近郊で開かれた全国憲法大会に集まり、「心からのウルル声明」を採択しました。この声明は、オーストラリアの憲法で先住民(ファーストネーション)を明記することを目指したロードマップ(工程表)を提示し、声(Voice)、条約(Treaty)、真実(Truth)の3つの柱で行う構造的な改革を提案するものです。

声明をまとめるため2年間にわたって、ファーストネーション地域対話(First Nations Regional Dialogues)による会合が各地で13回行われました。声明はアボリジニとトレス海峡諸島の先住民族の代表者250人によって採択されています。

声明では、和解(reconciliation)に向けて主権(sovereignty)に譲歩することなく前進を続けることを目指し、真実、正義そして民族自決権に基づいた、先住民とオーストラリアとの関係を確立することを求めています。