ATOKが買い切りからサブスクへ

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　ジャストシステムのIME、ATOKがこれまでの買い切りから、月額の利用料を徴収するサブスクリプションに移行する。Windows版ばかりではなく、iOS版やAndroid版でも、ATOK Passportで月額の利用料を払う方式に移行する。
ATOKのユーザーは、たとえサブスク化しても離れないと、強気の判断を下したものと見られるが、果たしてどうだろう。長年使用してきたユーザーは、OSのサポートが切れたとしても、作動する限り買い切り版を使い続けるのではないか。ATOKへのこだわりが薄いユーザーは、ATOKの登録語を抽出したのち、GoogleなどのIMEに移行するユーザーが激増するものと思われる。
　一太郎のユーザーはATOKサブスク化の後も、一太郎をバージョンアップして一年間は、追加料金なしでATOK Passportが使えるが、それ以降は抽出した登録語を以前のATOKに移して、旧版を使い続けると思われる。iOS版の場合、Windows版との登録語共有ができなくなった時点で、使用を中止するのではないか。
　コロナ下の不況と賃下げの嵐の中で、買い切り版を廃止したことが、ATOKのシェアを大幅に下げる危険をはらんでいるものと思われる。
　なお、個人向けサービスとしての買い切りのATOKは、ジャストシステムのサイトでは販売を終了している。買い切りのATOKを入手したい場合は、市場で販売されている一太郎2021を購入し、付属しているATOKをインストールすればいい。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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