セッション6は「調整エリア」である。フォーカス27を管理している存在と出会って説明を受けるのが、このセッションの目的である。 フォーカス27の成り立ちや、地球生命系と他の生命系の関係、今後の地球の進化などについて問うのだが、自分の場合には、断片的な観念やイメージという形でしか、情報は得られていない。 地球という領域は、巨大な星のクレーターの一部に過ぎず、その外側にも大陸や海が広がっていると言われる。宇宙人が存在するとしたら、地球という領域の外からやって来た生命体なのかもしれ..

 セッション6は「調整エリア」である。フォーカス27を管理している存在と出会って説明を受けるのが、このセッションの目的である。
 フォーカス27の成り立ちや、地球生命系と他の生命系の関係、今後の地球の進化などについて問うのだが、自分の場合には、断片的な観念やイメージという形でしか、情報は得られていない。
 地球という領域は、巨大な星のクレーターの一部に過ぎず、その外側にも大陸や海が広がっていると言われる。宇宙人が存在するとしたら、地球という領域の外からやって来た生命体なのかもしれない。
 一方、我々の住む領域の上には、天蓋と言われるドームがあって、太陽も月もその内側を回っているに過ぎないという。いわゆる天動説である。いくらロケットを打ち上げても、天蓋にぶつかってしまい、宇宙に飛び出すことはできない。
 天蓋を抜けて宇宙人がやって来られるのは、時空の穴であるポータルを通ってくるからだとも言われる。天蓋の外にも水があり、その外側が天国だという。それが真の宇宙なのかもしれない。
 いや、地球や星空はカルマが作り出した幻影であって、死の瞬間に生体を包むオーラが崩れ出したら、黒い穴から抜け出すことで、真の宇宙に脱出できるとも言われる。頭頂にある梵穴から、霊魂が抜け出すことを言っているのだろうか。
 僕の頭の中には、このような観念が渦巻いているので、今のところどれが正しいのか分かっていない。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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