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十六歳の修学旅行(20)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
Japanese - November 03, 2020 16:10Books Arts Society & Culture 日本文学 コンピューター ジャズ 電子本 電子書籍 文学賞 青空文庫 epub pdf 高野敦志 Homepage Download Apple Podcasts Google Podcasts Overcast Castro Pocket Casts RSS feed
弁当を買って、次の急行列車に乗ったが、今度は席が全く空いていない。やむなく、列車の連結部のところにいた。新改は無人駅だが、駅舎には愛想のいい犬が住み着いている。列車から投げられるパンを食べて生きてるらしい。そばには湧き水も出ていて、「この水飲まれん」と書かれていると、同級生が教えてくれた。ただ、スイッチバックして入る駅なので、急行は引き込み線の脇を通過する。 土讃本線はトンネルばかりだった。駅らしい物はなかなか見つからない。そのとき、林の奥まった先に駅舎の屋根が見えた。僕は..
弁当を買って、次の急行列車に乗ったが、今度は席が全く空いていない。やむなく、列車の連結部のところにいた。新改は無人駅だが、駅舎には愛想のいい犬が住み着いている。列車から投げられるパンを食べて生きてるらしい。そばには湧き水も出ていて、「この水飲まれん」と書かれていると、同級生が教えてくれた。ただ、スイッチバックして入る駅なので、急行は引き込み線の脇を通過する。
土讃本線はトンネルばかりだった。駅らしい物はなかなか見つからない。そのとき、林の奥まった先に駅舎の屋根が見えた。僕は思わず「新改!」と叫んだ。
気を取り直した同級生と、買ってきた弁当を食べた。握り飯と、たくあん、昆布の佃煮、それにミカンだったが。朝食抜きだったから、とにかくおいしかった。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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