![「青空文庫」の作家、高野敦志の世界 artwork](https://is1-ssl.mzstatic.com/image/thumb/Podcasts6/v4/ff/23/29/ff2329d7-b548-0738-69de-3d9230283eb8/mza_413420173950452823.jpg/100x100bb.jpg)
三十年ぶりの松山(4)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
Japanese - July 27, 2023 16:16Books Arts Society & Culture 日本文学 コンピューター ジャズ 電子本 電子書籍 文学賞 青空文庫 epub pdf 高野敦志 Homepage Download Apple Podcasts Google Podcasts Overcast Castro Pocket Casts RSS feed
本壇と呼ばれる城の中枢は、さらに櫓や廊下、門などで守られている。城の内部には資料も展示されていた。加藤嘉明の甲冑、城の見取り図、城下の絵地図、藩札など。 天主閣の一番上から周囲を見渡した。建物の高さだけではない。高台の上に建っているので、周辺ではこれより高い物はない。敵の襲来がないか、瀬戸内の島々まで見張ることができるし、権威の象徴としてこれにまさる物はない。 二の丸に庭園があるらしいので、天主閣の建つ高台から、急な山道を降りていった。どんどん下っていっても現れない。平地に..
本壇と呼ばれる城の中枢は、さらに櫓や廊下、門などで守られている。城の内部には資料も展示されていた。加藤嘉明の甲冑、城の見取り図、城下の絵地図、藩札など。
天主閣の一番上から周囲を見渡した。建物の高さだけではない。高台の上に建っているので、周辺ではこれより高い物はない。敵の襲来がないか、瀬戸内の島々まで見張ることができるし、権威の象徴としてこれにまさる物はない。
二の丸に庭園があるらしいので、天主閣の建つ高台から、急な山道を降りていった。どんどん下っていっても現れない。平地に下りる手前で、庭園が見えたのだが、カラスが鳴いているだけで、人影一つないではないか。
案の定、今日の公開は終わっていた。かつて存在した御殿に合わせて草を植えて、部屋の配置が分かるような工夫がされているということだ。幾何学的な庭園を見て、アラン・レネ監督の映画「去年マリエンバードで」を連想した。芥川龍之介の「藪の中」にヒントを得た作品で、バロック調の城館の前で、噛み合わない男女の対話が続く。
この庭園は恋人たちの聖地だというが、フランス映画のように、相手の心を探ったり、駆け引きをしたりが、人知れず行われていることだろう。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en
Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38
Telegram
https://t.me/takanoatsushi
GETTR
https://gettr.com/user/takanoatsushi
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
ランキングはこちらをクリック!
amzn_assoc_ad_type ="responsive_search_widget"; amzn_assoc_tracking_id ="faucon-22"; amzn_assoc_marketplace ="amazon"; amzn_assoc_region ="JP"; amzn_assoc_placement =""; amzn_assoc_search_type = "search_widget";amzn_assoc_width ="auto"; amzn_assoc_height ="auto"; amzn_assoc_default_search_category =""; amzn_assoc_default_search_key ="";amzn_assoc_theme ="light"; amzn_assoc_bg_color ="FFFFFF";
Twitter、facebookでの拡散、よろしくお願い致します!