ハンプトン・ホーズはチャーリー・パーカーやバド・パウエルなど、ビーバップのジャズ演奏家に刺激を受けたピアニストで、後にはオスカー・ピーターソンや秋吉敏子などに影響を与えた。 非常に切れ味のいい弾き方をする。ただ速いだけの演奏ではなく、一音一音に神経が張り巡らされたような音を出す。それが独特の味を出しているのである。その相方を務めるのが、ギタリストのバーニー・ケッセルである。ビーバップの精神を受け継いだギタリストで、リズミカルな弾き方で、一音一音の弦の響かせ方が憎い。 冒頭を..

 ハンプトン・ホーズはチャーリー・パーカーやバド・パウエルなど、ビーバップのジャズ演奏家に刺激を受けたピアニストで、後にはオスカー・ピーターソンや秋吉敏子などに影響を与えた。
 非常に切れ味のいい弾き方をする。ただ速いだけの演奏ではなく、一音一音に神経が張り巡らされたような音を出す。それが独特の味を出しているのである。その相方を務めるのが、ギタリストのバーニー・ケッセルである。ビーバップの精神を受け継いだギタリストで、リズミカルな弾き方で、一音一音の弦の響かせ方が憎い。
 冒頭を飾る二人の演奏が、ヤードバード組曲である。チャーリー・パーカー作曲のこの曲を、サックス抜きで軽快なリズムで、絶妙に演奏している。2曲目のゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユーも乗りの良さでは1曲目以上だが、バーニー・ケッセルのギターの響きの良さが功を奏しているのだろう。
 3曲目のバウ・ジェストでは、一転してクールな曲調となる。控えめだったレッド・ミッチェルのベースが低く響き続ける。4曲目のスウィート・スーはピアノのハンプトン・ホースが前面に出る。軽快なリズムの中に抒情を含ませるのが巧みである。
 5曲目のアップ・ブルースは、スピーディーな曲で、いくら速度を上げても、ハンプトン・ホースのピアノの弾き方に狂いはない。一音一音に想いがこもっているのである。ギタリストのバーニー・ケッセルも、それに負けじと早業を披露する。
 6曲目のライク・サムワン・イン・ラブは、叙情的なゆったりとした演奏に変わる。ここで聴者は美しいメロディーにしばしの休息を得る。最後の曲、恋はすぐそこには、クールで転がるようなピアノの音と、ベースの力強い支え、ギターのくつろいだ弦の響きが印象的である。
 演奏は1958年だが、録音状態の良さとリマスターの技術の高さによるのだろうか、ハイレゾで聴いているということもあるが、今まさに演奏されているほど、生々しい音には胸倉をつかまれるほどの迫力を感じる。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

Telegram
https://t.me/takanoatsushi

GETTR
https://gettr.com/user/takanoatsushi


にほんブログ村



人気ブログランキングへ







ランキングはこちらをクリック!

amzn_assoc_ad_type ="responsive_search_widget"; amzn_assoc_tracking_id ="faucon-22"; amzn_assoc_marketplace ="amazon"; amzn_assoc_region ="JP"; amzn_assoc_placement =""; amzn_assoc_search_type = "search_widget";amzn_assoc_width ="auto"; amzn_assoc_height ="auto"; amzn_assoc_default_search_category =""; amzn_assoc_default_search_key ="";amzn_assoc_theme ="light"; amzn_assoc_bg_color ="FFFFFF";
Twitter、facebookでの拡散、よろしくお願い致します!
 

Twitter Mentions