学校で学ぶことは嘘ばかり？（１）

　学校で学ぶことは嘘ばかりらしい。真実が開示されたら、世界は騒然となるのではないか。ただ、混乱を避けるために、部分的な開示にとどまるかもしれないが。
　最も衝撃的なのは、地球が球体ではないということだ。いわゆるフラットアースで、南極は巨大なクレーターの外周であり、氷の壁の向こうには別世界があるらしい。このクレーターの上には天蓋と呼ばれるドームがかぶさっており、大気の喪失を防いでくれている。
　太陽も月も天蓋の内側にある。北極から噴き上げるプラズマが、太陽と月の正体だと言われる。太陽は恒星ではなく、地球と比べてはるかに小さい。月は衛星ではなく、岩石ではないから着陸できない。したがって、アポロ11号の月着陸も嘘で、撮影された映像に過ぎない。
　夜空に見える星は、天蓋の上にある海の中、もしくはその外側にあるプラズマらしい。太陽や月とともに、星座も回転しているが、大地は静止したままである。天動説の方が正しかったのである。
　人類は天蓋の中に閉じこめられている。いまだその外に出た者はいない。ロケットを打ち上げても、天蓋と衝突してしまう。ただ、宇宙が詐欺とまでは断定できない。天蓋の外側から宇宙人が来ていると言われるが、クレーターの外側の住人のことを指しているのか、時空をワープする方法があって、真の宇宙から来ているのかは分からない。（つづく）

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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