御殿場駅前でインド料理を食べた。ゆっくり食事をしていたら、午後九時半を回ってしまった。ようやく駅に着いたのだが、ホームは長いばかりで人影は少ない。というのも、御殿場線はかつて東海道本線の一部で、丹那トンネルが開通してからは、ローカル線に格下げれてしまったからである。戦時中には鉄が不足していたから、複線だった線路も片方を供出させられて、戦後ずっと単線のままである。 御殿場線の松田駅と、小田急線の新松田駅は意外に近かった。小田急寄りの改札を出ると、すぐに新松田駅の改札があった。..

 御殿場駅前でインド料理を食べた。ゆっくり食事をしていたら、午後九時半を回ってしまった。ようやく駅に着いたのだが、ホームは長いばかりで人影は少ない。というのも、御殿場線はかつて東海道本線の一部で、丹那トンネルが開通してからは、ローカル線に格下げれてしまったからである。戦時中には鉄が不足していたから、複線だった線路も片方を供出させられて、戦後ずっと単線のままである。
 御殿場線の松田駅と、小田急線の新松田駅は意外に近かった。小田急寄りの改札を出ると、すぐに新松田駅の改札があった。駅名が異なるから、仲がよくないようだが、実は小田急線と御殿場線の線路はつながっている。新宿発沼津行特急は、御殿場線経由となっているからだ。
 今回の旅は昇仙峡再訪と、湯村温泉の常磐ホテルに宿泊することを目的としていたが、泊まった部屋が松本清張が小説「波の塔」を執筆した部屋だったことを知った。忍野八海を見てからは、中央本線経由で戻るつもりだったが、思いの外に小田急線で帰ることになった。予想外の出来事に出会うことも、また旅の楽しみである。

二〇二〇年
 八月六日 中央本線で甲府へ。昇仙峡を散策した後、湯村温泉常磐ホテルに宿泊。
 八月七日 忍野八海を巡った後、山中湖温泉「紅富士の湯」に入湯。御殿場線・小田急線経由で帰宅。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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