![「青空文庫」の作家、高野敦志の世界 artwork](https://is1-ssl.mzstatic.com/image/thumb/Podcasts6/v4/ff/23/29/ff2329d7-b548-0738-69de-3d9230283eb8/mza_413420173950452823.jpg/100x100bb.jpg)
瀬戸大橋を渡る(1)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
Japanese - June 21, 2020 15:43Books Arts Society & Culture 日本文学 コンピューター ジャズ 電子本 電子書籍 文学賞 青空文庫 epub pdf 高野敦志 Homepage Download Apple Podcasts Google Podcasts Overcast Castro Pocket Casts RSS feed
僕がまだ三十一歳のとき、四国一周する旅に出た。新幹線で岡山駅に着くと、時間が中途半端だったので、福山行きの快速電車に乗った。倉敷に寄ってみたかったからである。 蔵が建ち並ぶ美観地区までは、1キロほどあった。堀では白鳥が三羽、水中に首を突っ込み、餌を探していた。川岸に茂る柳は、枝を左右いっぱいに広げて、対岸の家並みがよく見えない。石橋の上に立ってみたが、事情は変わらない。 古めかしい土蔵の前に、人が大勢集まっている。門の中を覗くと、大原美術館であることに気がついた。高校二年生..
僕がまだ三十一歳のとき、四国一周する旅に出た。新幹線で岡山駅に着くと、時間が中途半端だったので、福山行きの快速電車に乗った。倉敷に寄ってみたかったからである。
蔵が建ち並ぶ美観地区までは、1キロほどあった。堀では白鳥が三羽、水中に首を突っ込み、餌を探していた。川岸に茂る柳は、枝を左右いっぱいに広げて、対岸の家並みがよく見えない。石橋の上に立ってみたが、事情は変わらない。
古めかしい土蔵の前に、人が大勢集まっている。門の中を覗くと、大原美術館であることに気がついた。高校二年生、十六歳のとき、修学旅行で訪れたので、土色の壁には記憶があった。
あの日は中を見学して、美少女の絵に見とれた同級生を、皆でからかったりしたものだが。高校の同級生とは、卒業してからは会っていない。皆どうしているんだろう。思い出にひたっていたわけだが、今回はゆっくり見て回る時間がない。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en
Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
ランキングはこちらをクリック!
amzn_assoc_ad_type ="responsive_search_widget"; amzn_assoc_tracking_id ="faucon-22"; amzn_assoc_marketplace ="amazon"; amzn_assoc_region ="JP"; amzn_assoc_placement =""; amzn_assoc_search_type = "search_widget";amzn_assoc_width ="auto"; amzn_assoc_height ="auto"; amzn_assoc_default_search_category =""; amzn_assoc_default_search_key ="";amzn_assoc_theme ="light"; amzn_assoc_bg_color ="FFFFFF";