観仏符で現在の日本を占った

　カード占いといえば、タロットカードが有名である。僕は魔術師クローリーが作らせたトート・タロットを持っている。美しい絵柄で美術的価値もあるが、啓示がダイレクト過ぎて、ちょっと怖いぐらいなので、ずっと引いていない。
　心理学者のユングは、共時性という概念を提示した。非因果的連関の原理で、いわゆる偶然の一致のことである。ユングは実際に易で占ったりしている。僕自身も易の方が啓示が間接的で、深い読みも可能なので関心が強い。
　最近、観仏符というカードを手に入れた。これは金剛界曼荼羅の三十七尊のカードで、マンダラを建立できるとともに、カード占いも可能だというものである。まだ使い始めたばかりなので、複雑な占い方はしていない。
　今回は、現在の日本の状況について占ってみた。三枚のカードを用いる三尊法を行った。他者や環境は「金剛羂索」で、悪しき者を縄で縛る。自分は「金剛鈴」で八方ふさがり。問題の全体像は「地蔵菩薩」で「地獄に仏」である。
　ここから読めることは、日本は今、八方ふさがりで、互いに理解できない状況にある。求められているのは心を一つにするメッセージ、真実の開示である。アメリカ軍によって、悪人が逮捕されている。それによって、地獄のような状況から救われるということである。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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