ジャズの名曲《ラウンド・ミッドナイト》は、セロニアス・モンクの作曲だが、今回紹介するのは、ベルトラン・タヴェルニエ監督の映画である。主人公はテナー・サックス奏者のレスター・ヤングと、ピアノ奏者のバド・パウエルをミックスしたようなソックス奏者、デイル・ターナー。レスター・ヤングに、バド・パウエルのような晩年を演じさせたといったところか。 この映画の見どころは、主人公デイル・ターナーを、本物のテナー・サックス奏者、デクスター・ゴードンが演じ、ピアノ奏者のハービー・ハンコックが音..

 ジャズの名曲《ラウンド・ミッドナイト》は、セロニアス・モンクの作曲だが、今回紹介するのは、ベルトラン・タヴェルニエ監督の映画である。主人公はテナー・サックス奏者のレスター・ヤングと、ピアノ奏者のバド・パウエルをミックスしたようなソックス奏者、デイル・ターナー。レスター・ヤングに、バド・パウエルのような晩年を演じさせたといったところか。
 この映画の見どころは、主人公デイル・ターナーを、本物のテナー・サックス奏者、デクスター・ゴードンが演じ、ピアノ奏者のハービー・ハンコックが音楽を担当しているところ。物語とともに、ジャズの演奏そのものが楽しめる。
 主人公デイル・ターナーはパリに発って、活路を見出そうとする。パリでアルコール中毒から逃れられずにいるデイルを、ファンでグラフィック・デザイナーのフランシス・ボルレが、自宅に引き取って世話をする。フランシスはデイルからインスピレーションを与えられる一方、アルコール中毒から抜け出せないデイルを歯がゆく思うが、美しい物を生み出す苦しさゆえに、悪癖から抜け出せないことを知る。
 偉大なアーティストは、神のような存在だと思われがちだが、創作することは喜びであると同時に苦しみでもある。天才であるがゆえに、その日暮らしのような不安定な生活を強いられ、そこに酒や麻薬などの誘惑が手を伸ばしてくる。


 「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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