大地震の予言はなぜ外れるか

　大地震が何月何日に来るという予言は、当たったためしがない。理由はいくつか考えられる。まず、その日に地震が来る夢を見たからというのは、ほとんど当てにならない。単なる夢に過ぎず、本人に大きな変化が訪れたり、不安に苛まれていたりしているのが、地震という夢の形で現れたのだろう。
　次に、予知能力がある人物が、大地震の発生を警告する場合。とはいっても、未来は蓋然性として現れるので、それを選択するのは人々の意識である。ハイゼンベルクの「不確定性原理」が示唆するように、箱の中の猫の生死は、箱を開けて観察した瞬間に決定する。大地震の発生を予言し、それが多くの人々の目に触れて、その発生を拒絶した場合、大地震が発生するという蓋然性は、回避された形で現実化するのである。
　核兵器を用いれば、大地震や津波が起こせることは、余り知られていないようだ。すでに1950年代には、核兵器で津波を起こす実験は成功している（https://twitter.com/mabo_k_/status/1182074646696353792?s=20）。また、2011年3月11日の東日本大震災による福島第一原発の爆発についても、日本を破壊するためのテロだったとする説がある。それについて説いた島津論文の概要は、以下のビデオで分かる（https://www.youtube.com/watch?v=Se-6QCQmQmU）。
　人工地震によるテロは、事前に情報が発覚すると、発生が回避されるという。世界貿易センタービルが倒壊した同時多発テロは、9月11日、東日本大震災は3月11日である。どうやら、11日という日にテロが起こされる傾向があるようだ。
　現在、トカラ列島で群発地震が発生し、昨日12月9日には、悪石島で震度５強の激しい揺れを観測した。核兵器で人工地震が起こせたとしても、中規模地震までだろうと言われているが、大地震の発生が危惧されている海溝で核兵器が起爆されたとしたら、起爆自体は人工地震でも、限界に達していた歪みの解放は巨大地震や大津波の発生につながるのではないか。それに関して、12月11日から12日にかけて、大地震が発生するのではないかという情報が流れている（https://twitter.com/EpisodeNeo/status/1468841959054020609?s=20）。
　とはいえ、12月11日頃に大地震は起こらないだろう。それは単なる妄想だからか、人々の意識が発生を拒絶したか、テロの情報が拡散したために中止されるからである。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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