これはNHKで製作されたドキュメンタリーを、DVDとして収録したものである。宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』は、少年ジョバンニが親友カンパネルラとともに、銀河系宇宙を汽車で旅する物語で、亡くなった愛する人を思う挽歌のような作品である。 妹トシが亡くなって、賢治はトシの魂を求めて、樺太への旅に出た。その途中で詩「青森挽歌」が生まれた。闇夜をゆく夜行列車のイメージが、『銀河鉄道の夜』の執筆につながったとされる。実は、賢治は妹トシ以外に、親友との別れを体験していた。。 賢治は盛岡..

 これはNHKで製作されたドキュメンタリーを、DVDとして収録したものである。宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』は、少年ジョバンニが親友カンパネルラとともに、銀河系宇宙を汽車で旅する物語で、亡くなった愛する人を思う挽歌のような作品である。
 妹トシが亡くなって、賢治はトシの魂を求めて、樺太への旅に出た。その途中で詩「青森挽歌」が生まれた。闇夜をゆく夜行列車のイメージが、『銀河鉄道の夜』の執筆につながったとされる。実は、賢治は妹トシ以外に、親友との別れを体験していた。。
 賢治は盛岡高等農林で、保阪嘉内という青年に出会った。実家が山梨県韮崎の地主だったこともあり、貴族でありながら土地を農民に解放したトルストイを敬愛していた。人間は百姓であるべきで、キリストやトルストイのような自己犠牲が重要だと主張していた。二十歳の頃の賢治は、保阪嘉内に強い影響を受けていた。
 童話『風の又三郎』で、主人公又三郎が真っ赤な髪をしているのは、嘉内が書いた戯曲「人間のもだえ」で、嘉内自身の演じた全能の神の姿が、元になっているからだという。ハレー彗星が大きく夜空に尾を引いた光景を、嘉内は文章に残しているが、これも銀河鉄道のヒントになったとされる。嘉内が描いた電信柱の絵に刺激され、賢治自身も電信柱を描いている。(つづく)


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