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 伊豆高原の駅に戻ってきた。普通列車だが、豪華な黒船電車が入線してきた。下り方向の海側の座席が、車窓に向いたソファーになっている。乗車時間はわずか十分だったが、友人は満足げな様子だった。 伊豆熱川駅に到着した。初めて下車したはずなのに、既視感(デジャ・ビュ)があった。子供の頃、トンネルにはさまれた駅の風景が、ドラマ(ケンちゃんシリーズ?)の一場面として記憶に焼き付いているからだろう。  駅のホームからも、温泉の白い井戸がいくつも見えて、尖った先端から硫黄の混じった蒸気を噴き出..

 伊豆高原の駅に戻ってきた。普通列車だが、豪華な黒船電車が入線してきた。下り方向の海側の座席が、車窓に向いたソファーになっている。乗車時間はわずか十分だったが、友人は満足げな様子だった。
 伊豆熱川駅に到着した。初めて下車したはずなのに、既視感(デジャ・ビュ)があった。子供の頃、トンネルにはさまれた駅の風景が、ドラマ(ケンちゃんシリーズ?)の一場面として記憶に焼き付いているからだろう。
 駅のホームからも、温泉の白い井戸がいくつも見えて、尖った先端から硫黄の混じった蒸気を噴き出している。
「別府みたいだね」と友人が言った。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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