ＵＦＯは実在するか

　雑誌『週刊ポスト』が「ＵＦＯは実在する！」と銘打って、カラー16ページに及ぶ特集を組んだ。これは異例なことで、アメリカ軍がＵＦＯや宇宙人に関する情報を、近々開示するのではという推測が流れているためである。
　この広い宇宙には、知的生命体が存在するということ自体は、否定する科学者はいないだろう。しかし、数万光年の彼方からやって来るのは困難だという理由で、肯定する学者は少数派である。また、ＵＦＯに関しても、気象現象や人工衛星の見間違い、集団幻覚、映像の捏造などで片づけられることが多い。
　それに対して、宇宙人を肯定する人たちは、すでに地球に到達しているのに情報が隠蔽されているとか、宇宙人といっても、身体を持つとは限らない、プラズマ状の意識体なら、時空の制限すら突破してしまうと主張する。
　一口に宇宙人といっても、グレイと呼ばれる、よくイラストに登場する、毛のない頭でっかちな者だけではないらしい。人体に乗り移って、人間になりすましている者や、元からほとんど人間と変わらない姿をしている者もいるという。
　宇宙人は人間に対して、好意的かどうか分からない。すでに地球に到達していて、人類を滅ぼそうと、ペストやスペイン風邪、新型コロナウイルスなどの疫病を流行らすために、政治家を操っているとも言われる。悪魔と呼ばれる存在は、地球を侵略している異星人だという説もある。
　一方、人間に好意的で、滅亡の危機にある人類に対して、さまざまな警告を行ったり、メドベッドというプラズマを使用した遺伝子治療機器を、すでに提供してくれているとも言われる。
　ＵＦＯ自体は宇宙人が開発した物でも、すでに反重力の技術は解明されており、従来の円盤型はナチスドイツが製造し、TR-3Bと呼ばれる三角形の飛行体は、アメリカ軍が製造して、すでに世界各地で目撃されているという。反重力だけではなく、テレポーション（瞬間移動）の技術も解明されているなら、時空の制限も超えていることになる。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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