ハロウィーンは悪魔崇拝の祭り？

　欧米ではハロウィーンは19世紀から行われてきたが、日本でも行われるようになったのは、1970年代からだという。自分が小学生の頃には、日本人はほとんど関心を示さなかった。
　古代のケルト民族のドルイド教の祭りで、10月31日には死者の霊が家族のもとを訪れる。その点では日本のお盆に似ている。お盆には各地の寺院で施餓鬼会が行われ、餓鬼道に落ちてさまよう死霊を供養して、救いの手を差し伸べる。
　一方、ハロウィーンでは、悪霊までが現れて、さまざまな悪さをする。ドルイド教では人間を人型の檻に閉じこめて、生贄として焼き殺していた。そうした点から、ドルイド教は悪魔崇拝の宗教と言えるのではないか。
　ハロウィーンは単なる仮装大会ではない。この世にさまよい出た悪霊のように、魔女や骸骨、フランケンシュタインに仮装する若者は、悪魔に魂を喜んで差し出そうとするようなものだ。
　キリスト教とは全く関係ないハロウィーンが、なぜ欧米各国や日本ではやるようになったのか。それは支配層が悪魔崇拝をしていて、実際に誘拐した子供や若者を生贄にしているからである。自分たちが行っている悪行に、一般の無邪気な若者を巻き込もうとしているのだ。だから、ハロウィーンの由来を知っている親は、子供に魔女や骸骨、フランケンシュタインの真似をさせてはいけない。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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