ニコラ・テスラは、人間が光や音楽の一部であると主張する。光は五感と意識を満たしている。光の粒子は音符の形で記されている。稲妻はこの上ないソナタでもあり、千の稲妻はコンサートでもある。数字や方程式は天体の音楽を示している。アインシュタインがその音楽を聞いていたら、相対性理論を生み出すことはなかっただろう。そうした音楽は、人生には意味があり、宇宙は全き調和の中にあり、その美しさは創造の原因であるとともに効果でもあることを示している。この音楽は、星々の天界が永遠に循環することによ..

 ニコラ・テスラは、人間が光や音楽の一部であると主張する。光は五感と意識を満たしている。光の粒子は音符の形で記されている。稲妻はこの上ないソナタでもあり、千の稲妻はコンサートでもある。数字や方程式は天体の音楽を示している。アインシュタインがその音楽を聞いていたら、相対性理論を生み出すことはなかっただろう。そうした音楽は、人生には意味があり、宇宙は全き調和の中にあり、その美しさは創造の原因であるとともに効果でもあることを示している。この音楽は、星々の天界が永遠に循環することによって生まれたものである。相対性理論の説く歪んだ空間は混沌であり、混沌は音楽にはなり得ない。
 テスラは天体の音楽を聞くことができた。彼の精神的な耳は、頭上の大空のように大きかったからである。ひとたび生み出された音は、永遠に続く。人間は死後に消えるようでも、沈黙の中で存在し続ける。エーテルは存在し、その粒子は宇宙を調和に、生命を永遠に保つのである。ひとたび見たり聞いたり、学んだことは、私たちの周囲に粒子の形で存在し、脳はそのとき必要なものを選択しているのである。
 ニコラ・テスラの発見の多くは、目に見えない物を視覚化する能力によって得られた。視覚化によって、複雑な数学の方程式を解いたりした。見たり聞いたりする能力に秀でており、百五十マイル離れた雷鳴を聞いたり、他の人には見えない光が見えたりした。視覚と聴覚が拡大したのは子供の頃であり、後に意識的に伸ばすようにしていった。
 大抵の病気の原因は精神の中にある。したがって、精神は大抵の病気を治すことができる。幻覚はテスラにとって病ではなく、地上の三次元を越えたものを見抜く能力だったのである。パリにいるとき、テスラは空に、光と音楽に満ちた素晴らしい人々を見た。そのうちの一人は母で、無限の愛でテスラを見つめていた。幻が消えたとき、テスラは母が死んだことを知った。(つづく)


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