一方、縦書きで段組を採用するのはなぜか。新聞は縦の長さが非常に長い。速読するためには、一行の長さが短い方が有利である。小説や随筆では、段組の必要がない大きさの本が、目の疲労を軽減してくれる。 にもかかわらず、日本文学全集や世界文学全集では、段組を採用していることが多い。それは書棚に飾るインテリア的な側面があり、本自体が大型であることが多いためである。大きさが威厳を感じさせるということもある。読みやすさが二の次になっているのである。 縦に長すぎる本では、目の疲労を避けるために..

 一方、縦書きで段組を採用するのはなぜか。新聞は縦の長さが非常に長い。速読するためには、一行の長さが短い方が有利である。小説や随筆では、段組の必要がない大きさの本が、目の疲労を軽減してくれる。
 にもかかわらず、日本文学全集や世界文学全集では、段組を採用していることが多い。それは書棚に飾るインテリア的な側面があり、本自体が大型であることが多いためである。大きさが威厳を感じさせるということもある。読みやすさが二の次になっているのである。
 縦に長すぎる本では、目の疲労を避けるために段組を設定するしかない。二段の場合には、一ページを読むのに時間はかかるものの、段組の弊害はそれほど大きくない。ところが、某社の世界文学大系は、片手ではとても持てない大きさ、重さがあるため、一ページ三段を採用しているのである。
 こうなると、新聞のように斜め読みをしたくなる。一ページに印刷された情報が過剰なため、一度に読み進められるのは数ページである。目の疲労が重なるため、長時間の読書には耐えられないのである。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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