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縦書き・横書き・段組(2)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
Japanese - September 03, 2020 15:51Books Arts Society & Culture 日本文学 コンピューター ジャズ 電子本 電子書籍 文学賞 青空文庫 epub pdf 高野敦志 Homepage Download Apple Podcasts Google Podcasts Overcast Castro Pocket Casts RSS feed
一方、縦書きで段組を採用するのはなぜか。新聞は縦の長さが非常に長い。速読するためには、一行の長さが短い方が有利である。小説や随筆では、段組の必要がない大きさの本が、目の疲労を軽減してくれる。 にもかかわらず、日本文学全集や世界文学全集では、段組を採用していることが多い。それは書棚に飾るインテリア的な側面があり、本自体が大型であることが多いためである。大きさが威厳を感じさせるということもある。読みやすさが二の次になっているのである。 縦に長すぎる本では、目の疲労を避けるために..
一方、縦書きで段組を採用するのはなぜか。新聞は縦の長さが非常に長い。速読するためには、一行の長さが短い方が有利である。小説や随筆では、段組の必要がない大きさの本が、目の疲労を軽減してくれる。
にもかかわらず、日本文学全集や世界文学全集では、段組を採用していることが多い。それは書棚に飾るインテリア的な側面があり、本自体が大型であることが多いためである。大きさが威厳を感じさせるということもある。読みやすさが二の次になっているのである。
縦に長すぎる本では、目の疲労を避けるために段組を設定するしかない。二段の場合には、一ページを読むのに時間はかかるものの、段組の弊害はそれほど大きくない。ところが、某社の世界文学大系は、片手ではとても持てない大きさ、重さがあるため、一ページ三段を採用しているのである。
こうなると、新聞のように斜め読みをしたくなる。一ページに印刷された情報が過剰なため、一度に読み進められるのは数ページである。目の疲労が重なるため、長時間の読書には耐えられないのである。
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