久留里城は平安時代に築かれた城で、戦国時代の1554年(天文23)には、北条綱成の二万余騎の軍勢に対し、里見義尭・義弘らが防戦して落城を免れたとある。里見氏というのは、滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』のモデルとなった豪族である。 戦国時代の山城の特徴を色濃く残している。侍屋敷がすべて川沿いの平地に設けられたのに、久留里藩主は泰平の世になっても、山の頂に天守閣を構えたのである。ここはまた雨が多いことから、雨城(うじょう)という別名もある。現在の天守閣は1979年(昭和54)に再建..

 久留里城は平安時代に築かれた城で、戦国時代の1554年(天文23)には、北条綱成の二万余騎の軍勢に対し、里見義尭・義弘らが防戦して落城を免れたとある。里見氏というのは、滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』のモデルとなった豪族である。
 戦国時代の山城の特徴を色濃く残している。侍屋敷がすべて川沿いの平地に設けられたのに、久留里藩主は泰平の世になっても、山の頂に天守閣を構えたのである。ここはまた雨が多いことから、雨城(うじょう)という別名もある。現在の天守閣は1979年(昭和54)に再建された物だが、文献や礎石の配置が反映されたものではない。
 曲輪は現在、展望台となっている。そこでおにぎりを頬張った後、資料館を見学することにした。正面には新井白石の像が立っている。久留里で過ごした日々は『折たく柴の記』に詳しいという。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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