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十六歳の修学旅行(16)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
Japanese - October 27, 2020 17:05Books Arts Society & Culture 日本文学 コンピューター ジャズ 電子本 電子書籍 文学賞 青空文庫 epub pdf 高野敦志 Homepage Download Apple Podcasts Google Podcasts Overcast Castro Pocket Casts RSS feed
午後五時五十分に、高知に到着した。新人のバスガイドさんとも、ここでお別れだった。その夜はまともなホテルだったが、大部屋だったことには変わりない。夕食は土佐の皿鉢料理だった。これは大皿に鰹のタタキ、バッテラ、玉子焼き、高野豆腐、魚のフライ、蒲鉾、羊羹などが盛ってあった。魚が苦手な男子がいたので、余計に食べることができた。 夕食後、きちんと許可を取って外出した。高知駅に出ようとして、反対側に出てしまったため、路面電車で高知駅前に出た。はりまや橋のあたりも歩いた。「土佐の高知のは..
午後五時五十分に、高知に到着した。新人のバスガイドさんとも、ここでお別れだった。その夜はまともなホテルだったが、大部屋だったことには変わりない。夕食は土佐の皿鉢料理だった。これは大皿に鰹のタタキ、バッテラ、玉子焼き、高野豆腐、魚のフライ、蒲鉾、羊羹などが盛ってあった。魚が苦手な男子がいたので、余計に食べることができた。
夕食後、きちんと許可を取って外出した。高知駅に出ようとして、反対側に出てしまったため、路面電車で高知駅前に出た。はりまや橋のあたりも歩いた。「土佐の高知のはりまや橋で、坊さんかんざし買うを見た」で有名だが、川は埋め立てられ、架かっていた赤い橋の欄干が、アスファルトの路面に食い込んでいた。何とも無粋な有様だった。
商店街や本屋にも寄って帰ってきた。猥談にも飽きていたので、大部屋に戻ると、どうやったら恋人ができるか、同級生と話し合った。
「ラブレター、五枚くらい書けば、一人ぐらい引っかかるかな」
「でも、好きでもない相手に書くのも変だし」
我慢できない同級生は、隣の男子を女性に見立てて抱きついていた。別に同性愛ってわけではない。一部のカップルに見せつけられて、僕らは我慢しきれなくなっていたのだ。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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