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十六歳の修学旅行(14)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
Japanese - October 23, 2020 16:53Books Arts Society & Culture 日本文学 コンピューター ジャズ 電子本 電子書籍 文学賞 青空文庫 epub pdf 高野敦志 Homepage Download Apple Podcasts Google Podcasts Overcast Castro Pocket Casts RSS feed
ふたたびバスに乗った。クラスのみんなが僕を囃し立てる。どうやら、昨夜話した猥談が評判になってるらしい。違う部屋にいたクラスメイトが聞きたがっている。 マイクが回ってきたので、僕は駒田信二編訳『中国笑話集』に載っていた話を紹介した。昔、中国の皇帝が徳のある坊さんを探していた。坊さんたちを裸にして、首にひもをかけると、臍のあたりに太鼓を吊した。円陣を組ませて、中央で美女に裸踊りをさせた。すると、坊さんたちのあそこが太鼓のバチみたいになり、そこら中からポンポン鳴り出した。ところが..
ふたたびバスに乗った。クラスのみんなが僕を囃し立てる。どうやら、昨夜話した猥談が評判になってるらしい。違う部屋にいたクラスメイトが聞きたがっている。
マイクが回ってきたので、僕は駒田信二編訳『中国笑話集』に載っていた話を紹介した。昔、中国の皇帝が徳のある坊さんを探していた。坊さんたちを裸にして、首にひもをかけると、臍のあたりに太鼓を吊した。円陣を組ませて、中央で美女に裸踊りをさせた。すると、坊さんたちのあそこが太鼓のバチみたいになり、そこら中からポンポン鳴り出した。ところが、ただ一人の坊さんの太鼓だけが鳴らない。これこそ、徳の高い坊さんだということになり、皇帝が宮中に迎えようとして、その坊さんの太鼓を調べさせると……。
後はご想像に任せる。いろいろ話しているうちに、「あっ、間違えた」と言ったら、それだけでバスの中は爆笑の嵐となった。
「ガイドさんが一番受けてるよ」
男子が茶化すと、栗林公園を案内してくれた、あの可愛いガイドさんは、消え入りそうに顔を赤らめていた。とんでもないハレンチ高校生のクラスに、乗車してしまったと思ったんだろう。
担任のK先生もニヤニヤしている。
「髙野も案外だな」
それ以来、僕の評価は勉強のできる模範的な生徒から、アブノーマルなヘンタイに変わってしまった。(つづく)
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