山梨と和歌山で震度５弱

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　12月3日午前2時18分と23分に、富士五湖地方で震度４と震度３の中規模地震が起きた。午前6時37分には、震度５弱の強い揺れに襲われた。
　気象庁の観測によれば、富士山の火山活動とは、直接関係がないとされる。マグマの上昇による山体膨張など、噴火につながる兆候が見られないからだという。
　ただ、富士山は山頂から噴火する可能性は低い。江戸時代の宝永大噴火（1707年）では山腹から噴火した。平安時代の貞観大噴火（864年）では、富士山麓にあったせの海と呼ばれた巨大な湖に溶岩が流れ込み、青木ヶ原樹海が形成された。西湖と精進湖は、埋め立てられなかった部分である。したがって、貞観大噴火の場合のように、次の噴火では山麓から噴火する可能性もあるということだ。
　午前9時28分には、紀伊水道でも震度５弱の強い揺れを観測し、御坊市では庁舎の窓ガラスが割れるという被害が出た。富士五湖地方の地震との関連は薄いとされるが、発生が懸念されている南海トラフ巨大地震に向けた地震活動の一つと見られる。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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