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三十年ぶりの松山(3)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
Japanese - July 25, 2023 16:05Books Arts Society & Culture 日本文学 コンピューター ジャズ 電子本 電子書籍 文学賞 青空文庫 epub pdf 高野敦志 Homepage Download Apple Podcasts Google Podcasts Overcast Castro Pocket Casts RSS feed
松山城に上るロープウェイの駅に向かったが、すぐに乗れるリフトの方を選んだ。以前来た時は雨が降っていたが、晴天だったらリフトの方が断然いい。一人乗りで少し揺れたが、風を浴びて気持ちよかった。 リフトを降りてから十分ほど上ると、天守閣がある高台に出る。かなりの広さがあった。この城は山の上にあるのに、そこから天守閣を眺めると、平城のように見えてしまう。 松山城は賤ヶ岳の戦いで名を馳せ、関ヶ原の戦いで東軍について軍功を上げた加藤嘉明が、築城を始めた城である。四半世紀もかけて完成を目..
松山城に上るロープウェイの駅に向かったが、すぐに乗れるリフトの方を選んだ。以前来た時は雨が降っていたが、晴天だったらリフトの方が断然いい。一人乗りで少し揺れたが、風を浴びて気持ちよかった。
リフトを降りてから十分ほど上ると、天守閣がある高台に出る。かなりの広さがあった。この城は山の上にあるのに、そこから天守閣を眺めると、平城のように見えてしまう。
松山城は賤ヶ岳の戦いで名を馳せ、関ヶ原の戦いで東軍について軍功を上げた加藤嘉明が、築城を始めた城である。四半世紀もかけて完成を目指したが、寛永年間に会津への転封を命ぜられ、松山に残ることを願い出たが、ついに許されることはなかった。嘉明の無念はいかばかりのものだったか。その後、蒲生氏、松平氏が入城する。天明年間に落雷で天守閣などが焼失し、安政年間に復興したのだという。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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