新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出て、都内の電車はガラガラで走っている。急行なのに席がたくさん空いた状態で、窓からは涼しい風が入ってくる。在宅勤務が増えたおかげで、通勤電車で感染する危険性は、かなり低くなったのではないか。 にもかかわらず、感染者の激増は止まらない。職場と家庭、通勤以外で感染するとしたらどこか。考えられるのは飲食店での感染である。接触感染ばかりが強調されているが、エアロゾル感染が広がっているのではないか。数時間前に感染者が来たとして、入口と窓が閉まって..

 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出て、都内の電車はガラガラで走っている。急行なのに席がたくさん空いた状態で、窓からは涼しい風が入ってくる。在宅勤務が増えたおかげで、通勤電車で感染する危険性は、かなり低くなったのではないか。
 にもかかわらず、感染者の激増は止まらない。職場と家庭、通勤以外で感染するとしたらどこか。考えられるのは飲食店での感染である。接触感染ばかりが強調されているが、エアロゾル感染が広がっているのではないか。数時間前に感染者が来たとして、入口と窓が閉まっていたら、感染者が帰った後に来た客も、密閉された店内に漂うウイルスを吸い込んでしまう。
 今回の緊急事態宣言で、飲食店には三種類の対応が見られた。第一はウイルス感染の一日でも早い終息を願って、しばらく休業を決めた店。第二は営業は続けるものの、感染対策に細心の注意を払っている店。入口や窓を開けて通気性を良くし、テーブルもお客が帰るたびに消毒液のついた布巾でふきとる。お客も自由に消毒液が使えるようになっている。第三は店を続けるかどうかで頭がいっぱいになり、感染対策がなおざりになっている店。入口や窓も一日中閉ざされたままで、テーブルも水拭きするだけである。もちろん消毒液は置いていない。
 たとえ、細心の注意を払っている店でも、醤油差しまで、お客が帰るたびに消毒していないだろう。定食が出てきて、醤油を料理に掛けるとき、他の客が鼻をかんだときについたウイルスが、醤油差しについているかもしれない。食べているときに、自分自身も鼻をかんだら、その段階で感染してしまう恐れがある。バイキングのトングは、さらにウイルスが付着している恐れが強い。
 それでも、外食が好きなあなたは、食事の前だけでなく、醤油差しやトングに触るたびに、携帯してきた消毒液で手についたウイルスを殺菌するのか。これはなかなか難しい話だろう。
 新型コロナウイルスを終息させるためには、欧米のように一定期間、すべての飲食店の営業を禁止し、早期の終息を図ることが、経済への打撃を最小限に食い止める点で重要である。そのためには、休業補償が欠かせない。SNSでの国民の声を、与党も無視しきれなくなっている。ぜひとも、経済支援、休業補償の要求を強めていこうではないか。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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