道幅が広く歩きやすい道はそこまでだった。その先はけもの道のように、道幅が一メートル以下である。岩や小石、砂ばかりか、濡れた落ち葉の所もあり、足元を見ながら緊張の連続となる。修行の場のようであり、雑念などどこかに吹き飛んでしまう。 特に幅が狭い所は、鎖が張ってあるので、それにつかまっていくことになるが、鎖の杭が抜けているところもあり、体重をかけるのは避けた方がいい。前日雨が降ったこともあり、側面の岩から水がしみ出しており、岩場がぬるぬるしていたり、ぬかるみになっている所もある..

 道幅が広く歩きやすい道はそこまでだった。その先はけもの道のように、道幅が一メートル以下である。岩や小石、砂ばかりか、濡れた落ち葉の所もあり、足元を見ながら緊張の連続となる。修行の場のようであり、雑念などどこかに吹き飛んでしまう。
 特に幅が狭い所は、鎖が張ってあるので、それにつかまっていくことになるが、鎖の杭が抜けているところもあり、体重をかけるのは避けた方がいい。前日雨が降ったこともあり、側面の岩から水がしみ出しており、岩場がぬるぬるしていたり、ぬかるみになっている所もある。とはいえ、標高千メートル以上の高地なので、汗ばんでも谷間から上ってくる冷気で、癒されているといった感じがする。
 数ある滝の中で、まず目を惹いたのは、三重の滝の豪壮さである。あふれんばかりに渦巻く激流が、岩場をくねりながら落ちていく。よくこれほどの水が流れるものだと感心した。鎖に伝わりながらの難路を進むからこそ、野性味にあふれる自然に触れられるのだ。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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