学術会議に推薦された人物を、スガ政権は説明もなく任命拒否していることで、ネット上で急激に批判が高まっている。首相には学術会議への任命拒否権はなく、推薦された人物を形式的に追認することしか認められていない。にもかかわらず、スガ政権は学術会議に推薦された人物への任命権を、首相が握っているかのように振る舞っている。 これはスガ政権の支持団体である日本会議の意向に沿ったものだろう。任命を拒否された人物は、人文関係の学者に限られ、自民党政権の全体主義志向を批判してきた人物ばかりである..

 学術会議に推薦された人物を、スガ政権は説明もなく任命拒否していることで、ネット上で急激に批判が高まっている。首相には学術会議への任命拒否権はなく、推薦された人物を形式的に追認することしか認められていない。にもかかわらず、スガ政権は学術会議に推薦された人物への任命権を、首相が握っているかのように振る舞っている。
 これはスガ政権の支持団体である日本会議の意向に沿ったものだろう。任命を拒否された人物は、人文関係の学者に限られ、自民党政権の全体主義志向を批判してきた人物ばかりである。要するに、学問を支配するのは政府だという宣言がしたいのである。
 そこには自民党政権の戦前回帰への強い欲求が働いている。芸術や学問は政府の意向に従うべきであり、政府を批判する芸術家には、会場を貸すべきではない、政府を批判する学者には研究費を払うべきではないという主張である。
 これは戦前への道である。戦意高揚に役立たない芸術には、発表の機会を与えるべきではない、政府を批判する学者は大学から追放すべきだという戦時体制への回帰である。芸術や学問の知識のない政治家が、権力をもって才能のある人物を屈服させる道である。
 そんな国には未来はない。能力がない人間が、能力のある人間を支配する国は、判断能力や批判能力を失い、政府の意向に沿わない人物を、国民全体で「非国民」のレッテルを貼って袋だたきにする。井の蛙と化した国民が覚醒しない限り、行く手に待つのは焼け野原、地獄である。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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