![「青空文庫」の作家、高野敦志の世界 artwork](https://is1-ssl.mzstatic.com/image/thumb/Podcasts6/v4/ff/23/29/ff2329d7-b548-0738-69de-3d9230283eb8/mza_413420173950452823.jpg/100x100bb.jpg)
伊豆大島への旅(5)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
Japanese - April 20, 2020 18:05Books Arts Society & Culture 日本文学 コンピューター ジャズ 電子本 電子書籍 文学賞 青空文庫 epub pdf 高野敦志 Homepage Download Apple Podcasts Google Podcasts Overcast Castro Pocket Casts RSS feed
ようやく都立大島公園にたどりついた。フラミンゴや孔雀、ラクダにアライグマ。それほど珍しい動物はいない。アヒルの鳴き真似をすると、返事をしてくれる。金網に嘴を打ちつけ、首をこすりつけてくる。怒っているのか、求愛しているのか。声を出すのをやめると、絶望したような叫びを上げて、相手を捜し回っている。 この島で目につく野生動物といったら、リスだ。電柱でも何でもするする登っていく。しかも、相当の数が棲んでいる。僕は腰を掛けながら日記を書いているのだが、近くに食堂が見当たらないので、ふ..
ようやく都立大島公園にたどりついた。フラミンゴや孔雀、ラクダにアライグマ。それほど珍しい動物はいない。アヒルの鳴き真似をすると、返事をしてくれる。金網に嘴を打ちつけ、首をこすりつけてくる。怒っているのか、求愛しているのか。声を出すのをやめると、絶望したような叫びを上げて、相手を捜し回っている。
この島で目につく野生動物といったら、リスだ。電柱でも何でもするする登っていく。しかも、相当の数が棲んでいる。僕は腰を掛けながら日記を書いているのだが、近くに食堂が見当たらないので、ふらふらになってしまった。
元町に向かうバスに乗った。当時はユースホステル三原山荘というのがあった。ホテル椿園というのが経営していた。そのホテルは二〇一三年の豪雨で土砂に埋まり、廃業を余儀なくされた。ただし、それは二十五年も後のことであるが。
部屋には小笠原を旅してきた合気道の先生と、中学生が泊まっていた。夜になると、一気に空が暗くなった。僕が天の川を肉眼で見たことは、今まで数回しかないが、島の中心部でこんなに星が美しく見えるのは意外だった。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en
Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
ランキングはこちらをクリック!
amzn_assoc_ad_type ="responsive_search_widget"; amzn_assoc_tracking_id ="faucon-22"; amzn_assoc_marketplace ="amazon"; amzn_assoc_region ="JP"; amzn_assoc_placement =""; amzn_assoc_search_type = "search_widget";amzn_assoc_width ="auto"; amzn_assoc_height ="auto"; amzn_assoc_default_search_category =""; amzn_assoc_default_search_key ="";amzn_assoc_theme ="light"; amzn_assoc_bg_color ="FFFFFF";