松山ユースホステルに着いたのは、午後六時半だった。夕食を頼んでおいたのだが、とても豪華で驚いた。トンカツに、イカと野菜の酒蒸し、グラタンに和え物、サラダ、スープに西瓜までついていた。赤ワインも一杯百円で飲めた。 部屋の方も素晴らしかった。マンション風の入口で、エアコンはもちろん、天井にはシャンデリアと扇風機、洗面所にはテーブルと椅子、電話機。二段ベッドの梯子を上がると、屋根裏部屋のようになっており、広いスペースにはテレビも置いてあった。 専門学校の先生と、道後温泉に行くこと..

 松山ユースホステルに着いたのは、午後六時半だった。夕食を頼んでおいたのだが、とても豪華で驚いた。トンカツに、イカと野菜の酒蒸し、グラタンに和え物、サラダ、スープに西瓜までついていた。赤ワインも一杯百円で飲めた。
 部屋の方も素晴らしかった。マンション風の入口で、エアコンはもちろん、天井にはシャンデリアと扇風機、洗面所にはテーブルと椅子、電話機。二段ベッドの梯子を上がると、屋根裏部屋のようになっており、広いスペースにはテレビも置いてあった。
 専門学校の先生と、道後温泉に行くことにした。夏目漱石の『坊ちゃん』にも出てくる本館は、1894年(明治27)に建てられた物。小説を思い出して、思わず泳ぎたくなった。大きな浴槽の中央には、金属で出来た円筒状の注ぎ口がある。そこからやや熱めの湯が出てくる。神経痛やリューマチに効くらしい。盥(たらい)も椅子も、昔ながらの木製である。お湯から上がると、お茶と冷水を振る舞われた。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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