第三次世界大戦の危機

　イスラエルによるガザ地区への空爆により、多数の死傷者が出ているが、さらにイスラエル軍は戦車による地上戦を始めようとしている。ガザ地区北部から避難を指示していたイスラエルは、避難民や救助隊への爆撃という非人道的な戦争犯罪を行っている。
　ところが、地上戦がまだ始まっていないのに、イスラエル空軍はガザの病院まで空爆し、800人以上が死亡した。ネタニヤフの広報担当ナフタリは、イスラエル空軍が病院を空爆したという記事を、こっそり削除してしまった。欧米各国のイスラエル批判の高まりに、恐れを成したためと思われる。。
　もしガザ地区への地上戦が始まれば、周辺のアラブ諸国は見ていられないだろう。すでに隣国のヨルダンやシリアのほか、イランも参戦しかねない状況である。今回のハマスによる攻撃の裏には、ガザ地区からパレスチナ人全員を排除したいイスラエル政府の意図があり、イスラエルからハマスに裏金が渡っているとか、欧米各国がウクライナに供与した武器がハマスに横流しされたとも言われている。
　要するに、世界の支配層は第三次世界大戦を起こして、ボロもうけしたいと同時に、新型コロナウイルスのワクチンで、多数の死者が出ている現実から、各国民の目をそらしたいのである。また、シオニストの集まりであるイスラエル政府は、民族浄化のナチス思想によって、ガザ地区からパレスチナ人を完全に排除するとともに、イスラエルの領土をさらに、周辺諸国を飲み込む形で拡大しようとしているのである。
　本格的な第三次世界大戦が始まってしまったら、もう泥沼である。さらには台湾と中国の危機をあおって、日本を中国との戦争に引きずり込もうとするだろう。日本人はイスラエル軍のパレスチナ総攻撃に反対すると同時に、日中の対立を激化させる動きにも、警戒する必要がある。日中両国は輸出入で密接な経済関係にあり、両国間で戦争が勃発すれば、東アジアの経済が壊滅して、欧米の戦争屋の思う壺になるからだ。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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