グランドキャニオンに何が隠されている？

　グランドキャニオンは、大峡谷と訳されている。アメリカ西部にあり、コロラド川が悠久の時を経て作り上げたもの。壮大な眺めは見る者を驚嘆させてやまない。
　僕がまだ少年の頃、ＮＨＫの「名曲アルバム」で「大峡谷」が放送された。夕陽を浴びてオレンジ色に染まる巨大な谷間と、グロフェの音楽がマッチして、たちまち魅了されてしまった。「名曲アルバム」はクラシック音楽の初心者のために、聴きどころを五分間にまとめた番組である。グロフェの組曲を終わりまで聴くことで、グランドキャニオンの全体が、音像として浮かび上がるようになる。
　最近気になったのは、グランドキャニオンの広大な区域が、立入禁止になっているということだ。断崖絶壁の危険な箇所が多いからというのは、表向きの理由のようである。実は、立ち入りが制限されているエリアで、象形文字や古代の遺物が多数見つかったピラミッドや洞窟があるのだ。
　1909年に探検家が、グランドキャニオンで数百もの部屋を持つ巨大な地下要塞を発見しているのだ。遺物はいくつかの文明、エジプト、ヒンズー教、仏教の物であって、大きな白骨化したミイラや武器などを含む。
　それ以来、アメリカ政府は、グランドキャニオンの洞窟への立ち入りを禁止している。なぜグランドキャニオンの特定の区域に古代エジプトやヒンズー教の名前があらゆるものについているのか、なぜ旅行者の入域制限や空域への進入制限が課されているのか、問うてみなければいけない。多くの人がその区域に入ろうとして、兵士に逮捕されている。もしここを越えたら撃つぞと言われた場合、疑問はさらに深まるだろう。
　なお、これに関しては、以下のTelegramの記事を参照した。
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「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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