ビジターセンターの所に戻ってきた。友人の提案で、宮古港まで三十分ほど歩くことにした。坂の下までは意外に近かったが、それから先、防潮堤で視界を遮られたアスファルトの道を、ひたすら歩くのは気だるかった。 あとで思い出したのだが、その辺りは東日本大震災で、大津波が防潮堤を乗り越えて、家や車を押し流していった所なのだ。あのどす黒い水が、トラウマのように頭に焼き付いてしまっている。現在は防潮堤の高さを以前より高くしたり、一階の部分は柱だけにして、二階以上を居住空間にしている家も見られ..

 ビジターセンターの所に戻ってきた。友人の提案で、宮古港まで三十分ほど歩くことにした。坂の下までは意外に近かったが、それから先、防潮堤で視界を遮られたアスファルトの道を、ひたすら歩くのは気だるかった。
 あとで思い出したのだが、その辺りは東日本大震災で、大津波が防潮堤を乗り越えて、家や車を押し流していった所なのだ。あのどす黒い水が、トラウマのように頭に焼き付いてしまっている。現在は防潮堤の高さを以前より高くしたり、一階の部分は柱だけにして、二階以上を居住空間にしている家も見られた。
 昼食は宮古港の魚市場食堂でとることにした。二人とも宮古丼を注文した。サーモンとホタテとタラが載った鮨飯で、どれもネタが新鮮だ。特にタラは刺身で食べたことがなかった。身がまだこりこりしている。宮古港はタラの水揚げが、七年連続日本一なのだそうだ。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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