フラットアースというのは、この星が球形ではなく、平面だとする説である。アースという言葉を、地球と訳している日本人は、この星が球形だということに疑いを持たない。子供の頃から地球儀で学び、人工衛星から撮影されたとされる弧を描いた星の映像を見ていれば、地球が平面だという主張は、滑稽にしか見えないかもしれない。 ただ、民間の団体がはるか上空から撮影した映像では、この星はどこまでも平らに映っている。太陽は沈むのではなく、遠近法の消失点で姿を消すのである。太陽や月が雲に包まれている映像..

 フラットアースというのは、この星が球形ではなく、平面だとする説である。アースという言葉を、地球と訳している日本人は、この星が球形だということに疑いを持たない。子供の頃から地球儀で学び、人工衛星から撮影されたとされる弧を描いた星の映像を見ていれば、地球が平面だという主張は、滑稽にしか見えないかもしれない。
 ただ、民間の団体がはるか上空から撮影した映像では、この星はどこまでも平らに映っている。太陽は沈むのではなく、遠近法の消失点で姿を消すのである。太陽や月が雲に包まれている映像を見せられると、はるか彼方の宇宙空間にあるのではなく、この星の大気圏内を回っているという主張に抗えなくなる。
 では、この星が平面なら、実際はどういう形をしているかというと、フラットアースマップという地図があり、国際連合のマークイメージとほぼ同じである。国際線の航空機も、フラットアースマップの最短距離が、実際の飛行航路となっている。
 フラットアースと天動説を認めてしまうと、この星の外に果たして宇宙が存在するかということが問題になる。夜空に見える星は、宇宙の実在を示しているようだが、星は天蓋にはりついたプラズマの輝きだという。数万年もかけてやってくる光ではないらしい。
 仮に、太陽がこの星の上空を回っているとしたら、恒星・惑星という概念そのものが根本から崩れてしまう。また、金星や水星といった内惑星が逆行して見えることも、他の星と同じように、天蓋とともに回転すると同時に、惑星ごとの周転円でも回転していると考えれば、説明できてしまうという。
 僕自身、まだ完全にフラットアースを信じているわけではない。子供の頃に抱いた宇宙への夢が、突き崩されたように思われるからだ。これでは古代人の宇宙観に逆戻りではないかとさえ思われるが、その一方で、この星の本当の姿を知りたいという欲求は、尽きることがないのである。


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