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竜門峡ってどこにある?(2)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
Japanese - September 13, 2022 17:09Books Arts Society & Culture 日本文学 コンピューター ジャズ 電子本 電子書籍 文学賞 青空文庫 epub pdf 高野敦志 Homepage Download Apple Podcasts Google Podcasts Overcast Castro Pocket Casts RSS feed
竜門峡入口までバスで六分。バス停を降りると、案内板を見て行程を確認した。徒歩二時間はかからないだろう。午後一時半前だった。日川にかかる竜門橋を渡ると、渓谷はかなり下の方に見える。道はコンクリートで固められ、よく整備されているようだった。水力発電所の裏手を過ぎる辺りから、次第に道幅が狭くなった。ただ、崖の脇を過ぎるときも、打たれた杭の間に鎖が張ってあり、怖い感じはしなかった。 ところが、山奥に進むにつれて、けもの道のようになってきた。杭も横倒しになっていたり、丸太の橋も朽ちか..
竜門峡入口までバスで六分。バス停を降りると、案内板を見て行程を確認した。徒歩二時間はかからないだろう。午後一時半前だった。日川にかかる竜門橋を渡ると、渓谷はかなり下の方に見える。道はコンクリートで固められ、よく整備されているようだった。水力発電所の裏手を過ぎる辺りから、次第に道幅が狭くなった。ただ、崖の脇を過ぎるときも、打たれた杭の間に鎖が張ってあり、怖い感じはしなかった。
ところが、山奥に進むにつれて、けもの道のようになってきた。杭も横倒しになっていたり、丸太の橋も朽ちかけていたり。金属製の橋の床はたわんでいた。一度は整備されたものの、長らく放置されてきた感じがした。通りを遮るように、蜘蛛の巣が二重にかかっているところを見ると、最近は人が余り通っていなかったのだろう。
炭焼き窯の跡があった。窯の横壁が残っているだけだったが。全行程の半分ほど来ていた。太陽が出て青空も見えた。天鼓林という所は、峡谷の轟く音が響いて、太鼓のように聞こえるのだそうだ。確かに、低い音が轟いていると思ったら、雷神が叩く鼓の音だった。こんな所で雷に襲われたら、とんでもないことになりかねない。前日雨が降ったせいで、岩場は濡れているし、土の上はぬかるんでいる。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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