毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。
 
今回は、売れ筋の商品の販売を発売からたった7カ月で辞めたオリオンビールの決断について、坂本憲彦氏に解説をしていただきます。この変化の時代を生き抜くために企業が優先するべきことは何か、どのような基準で決断をしていく必要があるのかについてお伝えしています。
 

 

 
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決断の決め手は社会の利益

中田:早速ですが、禰覇さんはもともとのご先祖様が沖縄、坂本先生はよく沖縄にいらっしゃる、そしてこの放送局はFM那覇ということで、今日は沖縄つながりの話題を楽しみたいと思います。
坂本先生、オリオンビールは飲まれたことありますか?
 
坂本:大好きです。オリオンを飲まないと沖縄に来た気がしないというくらい大好きです。
 
中田: 禰覇さん、オリオンビールは?
 
禰覇:沖縄に行った時は飲んでいます。こっちでは機会がなくて飲んでないですけど。
 
中田:ちなみに私も水代わりにオリオンビールを飲んでいますね。
沖縄県民からするとソウルフード、ドリンクと言うんですか、まさにオリオンビールだなと。祭りもオリオンから始まりオリオンで終わるという。
他の酒造会社もいらっしゃって全てのお酒が大好きですが、今日はこの話題をあげたい理由があったんです。
 
オリオンビールは観光にいらっしゃったら飲まない方はいないと思いますし、沖縄といったらオリオンビールという地元の大きな企業です。
去年の暮れに東洋経済で取り上げられていたんですよ。というのは、オリオンビールがストロング系チューハイをやめる、なんと発売から7カ月で決断したと。
 
ストロング系は本来売れているお酒の種類ですが、これは理由があります。
オリオンビールさん、実は社内で健康を増進する動きがあります。
このストロング系が高アルコールなので、アルコール中毒や依存症の原因になる可能性が高いという指摘があり、思い切ってやめたということです。
この売れているところをやめる会社さんの決断、いかがですか。
 
坂本:僕もこの記事を読ませていただいて、素晴らしい決断だと思いました。
このストロング系のチューハイはアルコール度数が9%で、通常のビールよりも結構高いんですが飲みやすいんですよね。フルーツのフレーバーがついていて、そんなに癖が強くなくてジュースみたいに飲めてヒット商品でした。ところが、今おっしゃったようなアルコール依存症になっている人や依存傾向の強い人が、このストロング系のチューハイを3本くらい一気に飲むととんじゃう、ということで社会問題になりました。それを今回やめるという決断は本当に素晴らしいと思いました。
 
中田:勇気がある英断だったと思います。
この話は実際に私の身の回りであったことなんですけど、毎日仕事が終わってストレスが溜まった、9%チューハイの大きいのを2本飲む、その継続の中で依存症になって会社を退職された方がいらっしゃいました。特に沖縄はお酒を飲む地域なので、その地元の大きな看板の会社さんがやめるって、沖縄県民にも衝撃的なニュースでした。
 
坂本:売れている商品をやめることは経営者として苦渋の決断ですもんね。
 
中田:何を大事に経営戦略や中長期計画を立てるのかといった時に、売り上げのみを重視したらこの決断には至らなかったのかなと。もちろんいろいろな分析をされて決断をされていらっしゃると思いますが、そこに志、理念を感じたんですね。
 
坂本:単に目先の利益を追わないことは大事だと思います。
今自分たちのやっていることが利益にはなるけれど、誰かを不幸にしてその利益を生んでいると本来の利益のとり方ではないと思います。私は「幸せの利益を生みだしていきましょう」とよく言います。
特に今までの日本社会でよくあったのは、会社の中で誰かが病気になって、うつ病の人を生み出して、でも会社の利益は好調です、こういうのが正しいとされていて、病気になってしまう人がダメな人という感じだったと思います。これが今後、かなり厳しくなってくると思います。
 
中田:SDGsを、まさに地でいくニュースだったと思います。
 
坂本:チューハイの売り上げの4割がストロング系のチューハイだったと、でもそれをやめる決断。社長さんのインタビューでもそこが問題になっていたと書かれていましたが、会社の利益よりも社会全体の責任を考えてやめる決断をされたことは、素晴らしいと思います。
 
お客様に支持される理念

中田:これがまた素晴らしいのが、9%をやめる決断もそうなんですけれど、最近オリオンさんの商品が面白くておいしくて、限定版みたいな商品とか。社会によろしくないものをやめて、同時にまた戦略的に新しいものを出し続けるスピードがすごく早いと。
経営塾のパーソナリティなので、単に飲んでいるだけではなくてちゃんと分析的に、飲みながら観察をしているという言い訳をしていいですか。
 
坂本:飲んでいる時が一番いいアイディアが出てきますからね。
 
中田:新商品で女性うけするものを出されたり、パッケージがかわいくなったり、やめるだけではなくて他のところで力を入れている、という商品開発力もすごいと思います。
 
坂本:目先の利益を落としてでも社会性をちゃんと訴えることで、経営者が工夫できるかどうか。
誰しもが罪悪感を持ちながら商品を売っていくと、いいアイディアも新しい企画も出てこないと思います。
これからの時代は情報が出るのが早いです。ストロング系も最初は依存症のことは言われていませんでしたが、流行って広がっていく中で依存することが浸透して、対応が早い企業と遅い企業とでは結果が変わってくると思います。
今は消費者もバカではないので、いろいろな口コミを見てまわりまわって自分のところに帰って来ます。なので、中長期で単に自社の利益だけではなく社会全体の利益を考えることで、結果的に会社の利益にも繋がってくるという、これが本来のこれから目指す企業系かなと思います。
 
中田:会社の理念や経営戦略を聞くだけで、買いたくなりませんか。
 
坂本:共感できるしすごく飲んでみたいと思いますよね。
 
禰覇:この決断は大きいから、会社の中はどんなことが起こっていたんだろうと気になりました。ニュースになるくらいのトピックスだと、どんな想いでこの決断をされたのかが見えてくるから、消費者としても応援したくなると思いました。
 
中田:ストロングをやめたとしても、むしろこの会社の商品を買いたくなりますよね。
想いに共感するというか。
 
坂本:もう1個大事なのが、9%のチューハイを出したことは法律違反ではないですよね。ちゃんとした法律の中でやっているので法律を破った訳ではないけれど、それに対して経営者がNOと言えるのか。
法律はあくまでも最低限のラインを守ってくれるところであって、本来、人がどうあるべきかは経営者の倫理観や生き方に立ち返るところだと思うので、それを持っている企業がこれからは伸びてくると思います。
 
中田:本質ですね。
地元の私たちが愛してやまないオリオンビールさんの記事が全国版のビジネスニュースに載っているというのもすごく誇らしいことだと思いました。
ホームページを覗いたことがなかったので拝見してみたんですね。
ミッション『人を、場を、世界を笑顔に。オリオングループ』
今回の決断ははミッションそのものだったんだろうなと思いました。
 
利益よりも調和の時代

坂本:今回オリオンビールさんがアサヒビールさんの傘下に入られたということで、不安視されていた沖縄の方も多かったんじゃないかと思います。
 
中田:オリオンのビールなくなっちゃうんじゃないの、あのビール、サザンスターとか。
 
坂本:そうですよね。本当に地元の一番大きな企業さんでしたから。
でも逆にいい意味での刺激というか、中でやっている方も素晴らしいですが、外の新しい風が入ることで、より地元の方に新しい良いものを提供するかたちになってきているのかなと思います。
 
中田:新しい風が吹いてきた中でそういった決定や商品開発になっている。強みとか持ち味を重ね合わせることでお客さまにより喜んでいただける商品を出せるということも、一つの大きな経営の方向性なのかもしれないですね。
 
坂本:コロナの影響もあって人の思考や行動がどんどん変わってくる時代ですから、そういうところに柔軟に合わせていく。
これまでの時代は利益追求だったと思うんですよね。これからの価値観は、つながりとか人の命がより重視されていると思うので、そこに反することを企業がやっていると、止められるエネルギーが入ってくると思います。
SDGsは持続可能な社会をつくっていくことが目的です。自分の会社だけが儲かっても、周りが衰退していたら買ってくれるお客様も衰退するということです。周りが繁栄するからこそ自社が繁栄できるというところで、より高い視点で、地域社会、国、地球全体を考えられる企業がこれから伸びてくると思います。
 
中田:要はWinWinですね。社会や地域にとってもWin、会社にとってもWinということで。
 
坂本:全体を通してのWinが今まで以上に大切になってくる。日本企業はもともと持っているところが多いと...

毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。

 

今回は、売れ筋の商品の販売を発売からたった7カ月で辞めたオリオンビールの決断について、坂本憲彦氏に解説をしていただきます。この変化の時代を生き抜くために企業が優先するべきことは何か、どのような基準で決断をしていく必要があるのかについてお伝えしています。

 



 



 

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決断の決め手は社会の利益


中田:早速ですが、禰覇さんはもともとのご先祖様が沖縄、坂本先生はよく沖縄にいらっしゃる、そしてこの放送局はFM那覇ということで、今日は沖縄つながりの話題を楽しみたいと思います。


坂本先生、オリオンビールは飲まれたことありますか?


 


坂本:大好きです。オリオンを飲まないと沖縄に来た気がしないというくらい大好きです。


 


中田: 禰覇さん、オリオンビールは?


 


禰覇:沖縄に行った時は飲んでいます。こっちでは機会がなくて飲んでないですけど。


 


中田:ちなみに私も水代わりにオリオンビールを飲んでいますね。


沖縄県民からするとソウルフード、ドリンクと言うんですか、まさにオリオンビールだなと。祭りもオリオンから始まりオリオンで終わるという。


他の酒造会社もいらっしゃって全てのお酒が大好きですが、今日はこの話題をあげたい理由があったんです。


 


オリオンビールは観光にいらっしゃったら飲まない方はいないと思いますし、沖縄といったらオリオンビールという地元の大きな企業です。


去年の暮れに東洋経済で取り上げられていたんですよ。というのは、オリオンビールがストロング系チューハイをやめる、なんと発売から7カ月で決断したと。


 


ストロング系は本来売れているお酒の種類ですが、これは理由があります。


オリオンビールさん、実は社内で健康を増進する動きがあります。


このストロング系が高アルコールなので、アルコール中毒や依存症の原因になる可能性が高いという指摘があり、思い切ってやめたということです。


この売れているところをやめる会社さんの決断、いかがですか。


 


坂本:僕もこの記事を読ませていただいて、素晴らしい決断だと思いました。


このストロング系のチューハイはアルコール度数が9%で、通常のビールよりも結構高いんですが飲みやすいんですよね。フルーツのフレーバーがついていて、そんなに癖が強くなくてジュースみたいに飲めてヒット商品でした。ところが、今おっしゃったようなアルコール依存症になっている人や依存傾向の強い人が、このストロング系のチューハイを3本くらい一気に飲むととんじゃう、ということで社会問題になりました。それを今回やめるという決断は本当に素晴らしいと思いました。


 


中田:勇気がある英断だったと思います。


この話は実際に私の身の回りであったことなんですけど、毎日仕事が終わってストレスが溜まった、9%チューハイの大きいのを2本飲む、その継続の中で依存症になって会社を退職された方がいらっしゃいました。特に沖縄はお酒を飲む地域なので、その地元の大きな看板の会社さんがやめるって、沖縄県民にも衝撃的なニュースでした。


 


坂本:売れている商品をやめることは経営者として苦渋の決断ですもんね。


 


中田:何を大事に経営戦略や中長期計画を立てるのかといった時に、売り上げのみを重視したらこの決断には至らなかったのかなと。もちろんいろいろな分析をされて決断をされていらっしゃると思いますが、そこに志、理念を感じたんですね。


 


坂本:単に目先の利益を追わないことは大事だと思います。


今自分たちのやっていることが利益にはなるけれど、誰かを不幸にしてその利益を生んでいると本来の利益のとり方ではないと思います。私は「幸せの利益を生みだしていきましょう」とよく言います。


特に今までの日本社会でよくあったのは、会社の中で誰かが病気になって、うつ病の人を生み出して、でも会社の利益は好調です、こういうのが正しいとされていて、病気になってしまう人がダメな人という感じだったと思います。これが今後、かなり厳しくなってくると思います。


 


中田:SDGsを、まさに地でいくニュースだったと思います。


 


坂本:チューハイの売り上げの4割がストロング系のチューハイだったと、でもそれをやめる決断。社長さんのインタビューでもそこが問題になっていたと書かれていましたが、会社の利益よりも社会全体の責任を考えてやめる決断をされたことは、素晴らしいと思います。


 


お客様に支持される理念


中田:これがまた素晴らしいのが、9%をやめる決断もそうなんですけれど、最近オリオンさんの商品が面白くておいしくて、限定版みたいな商品とか。社会によろしくないものをやめて、同時にまた戦略的に新しいものを出し続けるスピードがすごく早いと。


経営塾のパーソナリティなので、単に飲んでいるだけではなくてちゃんと分析的に、飲みながら観察をしているという言い訳をしていいですか。


 


坂本:飲んでいる時が一番いいアイディアが出てきますからね。


 


中田:新商品で女性うけするものを出されたり、パッケージがかわいくなったり、やめるだけではなくて他のところで力を入れている、という商品開発力もすごいと思います。


 


坂本:目先の利益を落としてでも社会性をちゃんと訴えることで、経営者が工夫できるかどうか。


誰しもが罪悪感を持ちながら商品を売っていくと、いいアイディアも新しい企画も出てこないと思います。


これからの時代は情報が出るのが早いです。ストロング系も最初は依存症のことは言われていませんでしたが、流行って広がっていく中で依存することが浸透して、対応が早い企業と遅い企業とでは結果が変わってくると思います。


今は消費者もバカではないので、いろいろな口コミを見てまわりまわって自分のところに帰って来ます。なので、中長期で単に自社の利益だけではなく社会全体の利益を考えることで、結果的に会社の利益にも繋がってくるという、これが本来のこれから目指す企業系かなと思います。


 


中田:会社の理念や経営戦略を聞くだけで、買いたくなりませんか。


 


坂本:共感できるしすごく飲んでみたいと思いますよね。


 


禰覇:この決断は大きいから、会社の中はどんなことが起こっていたんだろうと気になりました。ニュースになるくらいのトピックスだと、どんな想いでこの決断をされたのかが見えてくるから、消費者としても応援したくなると思いました。


 


中田:ストロングをやめたとしても、むしろこの会社の商品を買いたくなりますよね。


想いに共感するというか。


 


坂本:もう1個大事なのが、9%のチューハイを出したことは法律違反ではないですよね。ちゃんとした法律の中でやっているので法律を破った訳ではないけれど、それに対して経営者がNOと言えるのか。


法律はあくまでも最低限のラインを守ってくれるところであって、本来、人がどうあるべきかは経営者の倫理観や生き方に立ち返るところだと思うので、それを持っている企業がこれからは伸びてくると思います。


 


中田:本質ですね。


地元の私たちが愛してやまないオリオンビールさんの記事が全国版のビジネスニュースに載っているというのもすごく誇らしいことだと思いました。


ホームページを覗いたことがなかったので拝見してみたんですね。


ミッション『人を、場を、世界を笑顔に。オリオングループ』


今回の決断ははミッションそのものだったんだろうなと思いました。


 


利益よりも調和の時代


坂本:今回オリオンビールさんがアサヒビールさんの傘下に入られたということで、不安視されていた沖縄の方も多かったんじゃないかと思います。


 


中田:オリオンのビールなくなっちゃうんじゃないの、あのビール、サザンスターとか。


 


坂本:そうですよね。本当に地元の一番大きな企業さんでしたから。


でも逆にいい意味での刺激というか、中でやっている方も素晴らしいですが、外の新しい風が入ることで、より地元の方に新しい良いものを提供するかたちになってきているのかなと思います。


 


中田:新しい風が吹いてきた中でそういった決定や商品開発になっている。強みとか持ち味を重ね合わせることでお客さまにより喜んでいただける商品を出せるということも、一つの大きな経営の方向性なのかもしれないですね。


 


坂本:コロナの影響もあって人の思考や行動がどんどん変わってくる時代ですから、そういうところに柔軟に合わせていく。


これまでの時代は利益追求だったと思うんですよね。これからの価値観は、つながりとか人の命がより重視されていると思うので、そこに反することを企業がやっていると、止められるエネルギーが入ってくると思います。


SDGsは持続可能な社会をつくっていくことが目的です。自分の会社だけが儲かっても、周りが衰退していたら買ってくれるお客様も衰退するということです。周りが繁栄するからこそ自社が繁栄できるというところで、より高い視点で、地域社会、国、地球全体を考えられる企業がこれから伸びてくると思います。


 


中田:要はWinWinですね。社会や地域にとってもWin、会社にとってもWinということで。


 


坂本:全体を通してのWinが今まで以上に大切になってくる。日本企業はもともと持っているところが多いと思います。欧米型の会社さんが利益優先のところが多くて、日本本来の全体の調和という価値観が世界的にも見直されてきていると思います。


 


地元企業から広がる地域再生


那覇:こういう企業さんから枝分かれして見えてくる社会問題も面白いなと思いました。オリオンビールさんで言うと、前に友達から「首里城に貢献できるビールがあるらしい」って聞きました。


さっきラインナップを見てみたら、今もあるんですね。“首里城再建支援缶”っていう1缶につき3円再建の支援に活用されるって。時間が経つと人の頭から離れてしまう首里城の問題を紐づけてくれているのも社会貢献という面で大事だなと思いました。


 


中田:地域再生とか創成と言いますけれど、地元の企業としては一番理想というか、頼もしいですよね。


いわゆる都市部の大企業さんも素晴らしいですけれど、地域で根差してずっと頑張っていらっしゃる企業さんがこういう目線で経営をされていると、そこからの波及効果も大きいなと思いました。


 


坂本:オリオンビールさんが頑張ってくれると沖縄経済も元気になるでしょうし、沖縄の人が元気になってくれるのが一番景気にもいいと思いますから。活性化してほしいですね。


 


中田:そういう企業さんが、創業して1代目の社長さんや過渡期を迎える社長さんの地域のロールモデルになるという影響もあるのかなと思いました。


 


坂本:沖縄の地場のトップ企業がSDGsの考え方や地域のことを考えたかたちになっていると、それを見習う企業さんも増えてくると思います。


もともと沖縄は“地域と一緒に”という意識は強いと思いますが、それがより明確になって、よりよい社会をつくっていく、というのは皆さんの意識が活性化されていくのかなと思います。


 


中田:今日は地元の企業さんを一例にあげた回ですが、社会貢献度が高かったり、理念がしっかりしたり、お客様のために経営方針をポンと変えたり、そういう会社に勤めている社員さんって、ある意味ビジネス的なところも成長していくのかなと思います。禰覇さんは今会社に勤めていらっしゃるけれど、どうですか。


 


禰覇:こうやって話を聞く機会があって、オリオンビールさんってこんな会社だったんだって、改めて知れたのはすごく大きいと思いました。今私は関東にいるから、関東でも地元に貢献している企業さんは知らないだけでいっぱいあるんだろうなと改めて思ったので、そういう会社を知りたいと思いました。


 


中田:企業はお客様に喜んでいただいて、地域に喜んでいただいて、そしてまた中で仕事をしている社員も喜んでとなると、いい循環が企業を通して広がっていくのかなと、尊いなと思います。


 


坂本:いろいろな活動をしているけど知られていないところもあるので、地元の企業さんを見てみたり、話を聞いたりするのは学びになると思います。


 


中田:今この放送は沖縄のFM那覇さんの電波を通していますが、そういう企業さんがあったらこういう感じで時々ご紹介させていただくのも学びかもしれないですね。


 


坂本:ぜひこれを聞いている経営者の方で、自社の取り組みを紹介してほしい企業さんがあれば、お問い合わせいただければ嬉しいです。いろいろな企業さんを紹介していけたらと思います。


 


中田:我こそはとか、この会社さんが、というご紹介はどちらの方にどういう風にご案内をすればいいですか。


 


坂本:立志財団で検索をしていただいて、ホームページに問い合わせフォームがありますので、そこでご連絡をいただけたらと思います。自薦他薦問いませんので、SDGsや地域に貢献している企業さん、ぜひお話を聞かせていただいけると学びにもなりますし、リスナーさんに届けられますのでよろしくお願いします。


 


中田:お問い合わせに関しては、うちのキュートな禰覇さんが担当しておりますのでどしどしお寄せいただけたらと思います。


坂本先生、禰覇さんありがとうございました。


 


坂本・禰覇:ありがとうございました。


 


次回:【第109回】坂本憲彦のラジオ経営塾「経営者になるための5つの才能の磨き方!経営者の立場になったとき大切にするべき心構えとは?!」