毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。
 
今回は経営者の健康と会社経営について坂本憲彦氏に答えていただきます。経営者ならではの健康管理の悩みや解決法、実践している健康法をお伝えしています。また、経営者の健康がなぜ会社の信頼に影響を与えるのか、そして信頼を維持し続ける対策方法についてもお届けいたします
 

 

パフォーマンスを上げる睡眠のとり方

中田:2021年の幕開け1月ということで、正月太りも気になる頃だと思いますが、今日はフリートークで経営者様の健康やリスクマネジメントのところを、体験談も交えながらお話をさせていただこうと思います。よろしくお願いします。
 
坂本・禰覇:よろしくお願いします。
 
中田:早速ですが坂本先生、経営者様は色々抱えられて、両肩にいろんなものがのしかかっていると思いますが、普段健康管理で気を付けていることはありますか?
 
坂本:自分の体調を良くすることは経営者にとってすごく大事だと思っています。僕が意識しているのは、自分がいかに高いパフォーマンスを出せるかというところです。例えば睡眠時間。人によって睡眠時間の適正が違うんですよね。
以前遺伝子検査をやって、100項目で15000円くらいの検査キットがあるんですが、こういう病気になりやすいとか、遺伝的な要素で自分の体の特徴を教えてくれるんです。
睡眠時間は人によってショートスリーパーと長い人と分かれるみたいで、僕は上位1%くらいの長い方だったんですよ。これを見て納得で、僕、学生の時から徹夜をやってろくなことがないので出来ないんですよね。眠いとパフォーマンスが落ちるので意識して睡眠時間を長くとるようにしています。
 
パフォーマンスが上がる活動時間

坂本:あとは人によって活動時間も違うなと思います。うちの奥さん完全に夜型なんですよね。寝るのが夜の3時とか4時で、下手したら朝までやっていることもあります。彼女にとっては一番パフォーマンスが上がるのが夜中の時間なんですよね。誰にも邪魔されずにできる時間というか。経営者さんだと会社に合わせないといけない部分はあるかもしれませんが、これはフリーランスでやっている方も含めて、自分のパフォーマンスが一番高い時間がどこかっていうのを知ることは大事かなと思っています。
要は全員が絶対に9時-5時で働かなきゃいけないということはないじゃないですか。それで動いた方がいい仕事もあると思うんですけれども、そうじゃない仕事の場合は1日8時間をどこで使おうが本人の勝手というか、本人のパフォーマンスが一番高いところでやっていくのが非常にいいのかなと思います。それを意識して自分の体調管理もしていますね。
 
中田:もちろん会社に勤めている会社員さんでも、経営者、起業家さんでも、自分自身のパフォーマンス時間の軸、癖を分かっているって、すごく明暗を分けますね。
 
坂本:仕事は終わりがないじゃないですか。この2週間で頑張ったらいいというものではなく、勝負は長いから、無理せずに高いパフォーマンスをどこで出せているかということを常に分析します。だから僕は眠い時は寝るって決めてるの。眠い時は寝た方が、僕は絶対パフォーマンスが上がるんで。
 
中田:遺伝子検査の話をされていましたが、これ遺伝子が実証しているんですよね。
 
坂本:遺伝子検査の結果を見て安心したというか。成功している人は睡眠時間が短いみたいな、そういうデータが出たりするじゃないですか。それが気にならなくなりましたね。
 
経営者の睡眠時間

中田:世の中にバイアスみたいなものがあって、経営者やトップビジネスマンは朝みたいな。でも実際は、必ずしも朝パフォーマンスが高い人ばかりではないというか、そうやって考えると別に夜型でもいいのかなという見方もありますよね。
 
坂本:よく年収2000万円の人は朝6時に起きる人が6割とか、まあ数字は適当ですけど、でもこれ4割の人は朝型じゃないってことで、別に無理に朝にしなくてもいいということですよね。
あと、時間帯は生物学的にも個体差があるみたいです。要はもともと野生で暮らしていて、みんながみんな朝強くて夜弱い人ばかりだと夜襲われたら終わるわけですよ。
 
中田:生態系が成り立たないですね。
 
坂本:夜強くて、徹夜も大丈夫な人が見張ってくれるから、みんなゆっくり眠れるっていう。
だから人によってどの時間帯がいいかっていうのは違うんですよね。
 
中田:なるほど、今のすごく腹落ちしました。例えばこのラジオを聞いている人は、経営者様や起業家様、これから目指される方も含めて、組織の中で仕事をしているよりもセルフマネジメント力が求められる方が多いと思います。パフォーマンス時間の見極めや、睡眠の見極めを知ることはすごく大事なことかもしれないですね。
 
坂本:大事だと思います。自分の体の特徴なのに、睡眠時間が長いからダメだと罪悪感を持っていると、体は欲しているのに心がダメだということで苦しくなっちゃうんで。そうするとまた自己肯定感も下がりますから。大事なのは結果を出すことです。一番パフォーマンスが高い状態で一番いい仕事をするために、そこの個人差をちゃんと見極めることは経営者の方は大事なのかなって思いますよね。
 
経営者の健康と事業承継

中田:最近は健康を遺伝子レベルで一般的に調べられたり、トレーニングに関してもコロナで難しかったりはしますが、オンラインで筋トレができたりとか、パーソナルもオンラインで受けられたりとか、3密対策をするんであればスタジオも開いていたりとか、いろいろ自分の健康のために選択できることが多くなってきていますよね。
 
禰覇:オンラインが主流になってきたということもあって、YouTubeで筋トレとかストレッチで調べるとすごくいっぱい出てくるんですよね。私も最近運動不足だなって思っていて、何かやりたいけれど自分じゃちょっと分からないからYouTubeで探していたら、がっつり教え込んでくれる動画がたくさんあるんです。そういう方がそこから講座にご案内もしてくださったり。動画でその人の人柄が見えてきたり、興味がある内容だと、この人の講座を受けてみたいなってなってくるのがまた面白いところだと最近感じていました。
 
中田:自宅のスペースでできるのも大きいですよね。
でもね、先生、今日の冒頭で経営と健康をテーマにしましょうと話しましたが、実際に経営者様が健康面でエラーを起こしたときって結構手痛いなと思うんですけれど、そういった事例って今までありましたか。
 
坂本:経営者さんが最悪亡くなった場合、残された人が大変ですよね。後継者をどうするのか、それこそ相続は早め早めに考えておかないと、時間が短いと打てる手が限られてくるので事前の対策は大事だと思いますね。
 
中田:確かに、病気は予告なしにいきなりきますからね。
 
坂本:中田さんは以前保険のお仕事をされていたからたぶんその辺は詳しいんじゃないかと思いますがどうですか。
 
中田:以前リスクマネジメントのお仕事させていただいていろんな事例があったんですけれど、経営者様ってすごく楽観的なパーソナリティーの方が多いんですよね。俺は死なないとか、俺は病気にならないとおっしゃる方が多くて。それはすごくOKなんですけれど、やっぱり生身の人間って病気になるんです。会社自体の基礎ができてればいいんですけど、備えていないから、社長が病気になることでモチベーションが揺れ動いたり、社長自身もおちおち療養していられなくて予後が悪くなったりというのは見てきましたね。だから俺は死なないではなくて、やはり還暦を過ぎたあたりで事業承継されていないのであれば、まさかの時の備え、こういう時には誰をフォーメーションしようとか、こういう時には資金繰りどうしようというような備えっていうのは、あるかないかで大きな差になります。あと、社長を支える社員や家族の手間が、備えがあるかどうかで大きな差が出ると思いますね。そういう案件はいっぱい見てきた気がしますね。
 
坂本:やっぱり60歳を超えたら亡くなった時のことを考えておかないと。亡くならなくても病気になっちゃうとね、業務が止まるリスクもありますもんね。
 
中田:あとは日本人に多い癌なんですけれど、療養をしながらお仕事となった時にパフォーマンス力って少し下がりますよね。だから、還暦を過ぎたあたりから、今100の力を注げていることでも、通院や療養でパフォーマンスが下がってくることを想定して、人事配置をどうするかとか、どこまで人を育てていかないといけないかとか、引継ぎをどうするかっていうことの青写真を作っておくことは大事かなって思います。もっと早い方がもちろんいいですけどね。
 
坂本:経営者は常に自分がいなくなっても会社や仕組みが回るのかということは考えておかないといけないですし、事前にそういう準備ができているかいないかで残された人が変わってくるので大事ですね。
 
会社の信頼につながる経営者のあり方

中田:あと感じたのは、想いを伝えておくことですね。事業承継もそうですけれど、単に法人登記の中の移動とか資金の移動だけの問題ではなくて、社員やお客様という人を引き継いでいく部分があります。親子でもし引き継がれる場合は、お父さんがどんな思いで起業してこの会社を成り立たせ、どういう想いをつないでいくか、経営理念、いわゆるハートの部分ですね。そこもデ...

毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。

 

今回は経営者の健康と会社経営について坂本憲彦氏に答えていただきます。経営者ならではの健康管理の悩みや解決法、実践している健康法をお伝えしています。また、経営者の健康がなぜ会社の信頼に影響を与えるのか、そして信頼を維持し続ける対策方法についてもお届けいたします

 



 


パフォーマンスを上げる睡眠のとり方


中田:2021年の幕開け1月ということで、正月太りも気になる頃だと思いますが、今日はフリートークで経営者様の健康やリスクマネジメントのところを、体験談も交えながらお話をさせていただこうと思います。よろしくお願いします。


 


坂本・禰覇:よろしくお願いします。


 


中田:早速ですが坂本先生、経営者様は色々抱えられて、両肩にいろんなものがのしかかっていると思いますが、普段健康管理で気を付けていることはありますか?


 


坂本:自分の体調を良くすることは経営者にとってすごく大事だと思っています。僕が意識しているのは、自分がいかに高いパフォーマンスを出せるかというところです。例えば睡眠時間。人によって睡眠時間の適正が違うんですよね。


以前遺伝子検査をやって、100項目で15000円くらいの検査キットがあるんですが、こういう病気になりやすいとか、遺伝的な要素で自分の体の特徴を教えてくれるんです。


睡眠時間は人によってショートスリーパーと長い人と分かれるみたいで、僕は上位1%くらいの長い方だったんですよ。これを見て納得で、僕、学生の時から徹夜をやってろくなことがないので出来ないんですよね。眠いとパフォーマンスが落ちるので意識して睡眠時間を長くとるようにしています。


 


パフォーマンスが上がる活動時間


坂本:あとは人によって活動時間も違うなと思います。うちの奥さん完全に夜型なんですよね。寝るのが夜の3時とか4時で、下手したら朝までやっていることもあります。彼女にとっては一番パフォーマンスが上がるのが夜中の時間なんですよね。誰にも邪魔されずにできる時間というか。経営者さんだと会社に合わせないといけない部分はあるかもしれませんが、これはフリーランスでやっている方も含めて、自分のパフォーマンスが一番高い時間がどこかっていうのを知ることは大事かなと思っています。


要は全員が絶対に9時-5時で働かなきゃいけないということはないじゃないですか。それで動いた方がいい仕事もあると思うんですけれども、そうじゃない仕事の場合は1日8時間をどこで使おうが本人の勝手というか、本人のパフォーマンスが一番高いところでやっていくのが非常にいいのかなと思います。それを意識して自分の体調管理もしていますね。


 


中田:もちろん会社に勤めている会社員さんでも、経営者、起業家さんでも、自分自身のパフォーマンス時間の軸、癖を分かっているって、すごく明暗を分けますね。


 


坂本:仕事は終わりがないじゃないですか。この2週間で頑張ったらいいというものではなく、勝負は長いから、無理せずに高いパフォーマンスをどこで出せているかということを常に分析します。だから僕は眠い時は寝るって決めてるの。眠い時は寝た方が、僕は絶対パフォーマンスが上がるんで。


 


中田:遺伝子検査の話をされていましたが、これ遺伝子が実証しているんですよね。


 


坂本:遺伝子検査の結果を見て安心したというか。成功している人は睡眠時間が短いみたいな、そういうデータが出たりするじゃないですか。それが気にならなくなりましたね。


 


経営者の睡眠時間


中田:世の中にバイアスみたいなものがあって、経営者やトップビジネスマンは朝みたいな。でも実際は、必ずしも朝パフォーマンスが高い人ばかりではないというか、そうやって考えると別に夜型でもいいのかなという見方もありますよね。


 


坂本:よく年収2000万円の人は朝6時に起きる人が6割とか、まあ数字は適当ですけど、でもこれ4割の人は朝型じゃないってことで、別に無理に朝にしなくてもいいということですよね。


あと、時間帯は生物学的にも個体差があるみたいです。要はもともと野生で暮らしていて、みんながみんな朝強くて夜弱い人ばかりだと夜襲われたら終わるわけですよ。


 


中田:生態系が成り立たないですね。


 


坂本:夜強くて、徹夜も大丈夫な人が見張ってくれるから、みんなゆっくり眠れるっていう。


だから人によってどの時間帯がいいかっていうのは違うんですよね。


 


中田:なるほど、今のすごく腹落ちしました。例えばこのラジオを聞いている人は、経営者様や起業家様、これから目指される方も含めて、組織の中で仕事をしているよりもセルフマネジメント力が求められる方が多いと思います。パフォーマンス時間の見極めや、睡眠の見極めを知ることはすごく大事なことかもしれないですね。


 


坂本:大事だと思います。自分の体の特徴なのに、睡眠時間が長いからダメだと罪悪感を持っていると、体は欲しているのに心がダメだということで苦しくなっちゃうんで。そうするとまた自己肯定感も下がりますから。大事なのは結果を出すことです。一番パフォーマンスが高い状態で一番いい仕事をするために、そこの個人差をちゃんと見極めることは経営者の方は大事なのかなって思いますよね。


 


経営者の健康と事業承継


中田:最近は健康を遺伝子レベルで一般的に調べられたり、トレーニングに関してもコロナで難しかったりはしますが、オンラインで筋トレができたりとか、パーソナルもオンラインで受けられたりとか、3密対策をするんであればスタジオも開いていたりとか、いろいろ自分の健康のために選択できることが多くなってきていますよね。


 


禰覇:オンラインが主流になってきたということもあって、YouTubeで筋トレとかストレッチで調べるとすごくいっぱい出てくるんですよね。私も最近運動不足だなって思っていて、何かやりたいけれど自分じゃちょっと分からないからYouTubeで探していたら、がっつり教え込んでくれる動画がたくさんあるんです。そういう方がそこから講座にご案内もしてくださったり。動画でその人の人柄が見えてきたり、興味がある内容だと、この人の講座を受けてみたいなってなってくるのがまた面白いところだと最近感じていました。


 


中田:自宅のスペースでできるのも大きいですよね。


でもね、先生、今日の冒頭で経営と健康をテーマにしましょうと話しましたが、実際に経営者様が健康面でエラーを起こしたときって結構手痛いなと思うんですけれど、そういった事例って今までありましたか。


 


坂本:経営者さんが最悪亡くなった場合、残された人が大変ですよね。後継者をどうするのか、それこそ相続は早め早めに考えておかないと、時間が短いと打てる手が限られてくるので事前の対策は大事だと思いますね。


 


中田:確かに、病気は予告なしにいきなりきますからね。


 


坂本:中田さんは以前保険のお仕事をされていたからたぶんその辺は詳しいんじゃないかと思いますがどうですか。


 


中田:以前リスクマネジメントのお仕事させていただいていろんな事例があったんですけれど、経営者様ってすごく楽観的なパーソナリティーの方が多いんですよね。俺は死なないとか、俺は病気にならないとおっしゃる方が多くて。それはすごくOKなんですけれど、やっぱり生身の人間って病気になるんです。会社自体の基礎ができてればいいんですけど、備えていないから、社長が病気になることでモチベーションが揺れ動いたり、社長自身もおちおち療養していられなくて予後が悪くなったりというのは見てきましたね。だから俺は死なないではなくて、やはり還暦を過ぎたあたりで事業承継されていないのであれば、まさかの時の備え、こういう時には誰をフォーメーションしようとか、こういう時には資金繰りどうしようというような備えっていうのは、あるかないかで大きな差になります。あと、社長を支える社員や家族の手間が、備えがあるかどうかで大きな差が出ると思いますね。そういう案件はいっぱい見てきた気がしますね。


 


坂本:やっぱり60歳を超えたら亡くなった時のことを考えておかないと。亡くならなくても病気になっちゃうとね、業務が止まるリスクもありますもんね。


 


中田:あとは日本人に多い癌なんですけれど、療養をしながらお仕事となった時にパフォーマンス力って少し下がりますよね。だから、還暦を過ぎたあたりから、今100の力を注げていることでも、通院や療養でパフォーマンスが下がってくることを想定して、人事配置をどうするかとか、どこまで人を育てていかないといけないかとか、引継ぎをどうするかっていうことの青写真を作っておくことは大事かなって思います。もっと早い方がもちろんいいですけどね。


 


坂本:経営者は常に自分がいなくなっても会社や仕組みが回るのかということは考えておかないといけないですし、事前にそういう準備ができているかいないかで残された人が変わってくるので大事ですね。


 


会社の信頼につながる経営者のあり方


中田:あと感じたのは、想いを伝えておくことですね。事業承継もそうですけれど、単に法人登記の中の移動とか資金の移動だけの問題ではなくて、社員やお客様という人を引き継いでいく部分があります。親子でもし引き継がれる場合は、お父さんがどんな思いで起業してこの会社を成り立たせ、どういう想いをつないでいくか、経営理念、いわゆるハートの部分ですね。そこもディスカッションしながら引き継いでいく。ハード面とソフト面の準備が必要かなと思いますがいかかでしょうか。


 


坂本:すごくそう思いますね。いくら財産だけ継いでも心の部分がちゃんと受け継がれていないと、結局その財産をなくしたりとか、減らしたりというかたちになると思います。創業者の想いと2代目3代目の人の想いはちょっと違ってくるので、そこをしっかりお互いでね。伝える側としては、変えてはいけないところと、変えてもいいところをちゃんと伝えられるといいと思います。先代だったらやっていなかったけれど、後継者になったらITを入れて合理化をしたりなど、どうしても手段が変わってくると思います。でも、ここに先代がいつまでも口出しをしているとそれはよくないと思います。


最近聞いた話で、お父さんが60歳くらいで引退されて、息子さんが37か38歳くらいで会社を引き継いだんですけれど、そこの会社は、先代の社長さんは引き継いでからは一切出てこないということで、それがすごいなって思ったんです。どうしても会長というかたちでいると口出しをしたくなっちゃうけれど、もうそこはちゃんと線引きをして。苦労もあったらしいんですけれど、結果的には父親に感謝しているということでした。


 


中田:信頼あってのことだったんでしょうね。素晴らしいですね。


 


坂本:経営者にならないと分からない悩みっていっぱいあって、いくら幹部で専務とか取締役とかいても、やっぱり代表取締役の重さは、借金を自分の個人補償つけてやるあのしびれ方を経験するかどうかで違いますよね。そういうのをちゃんと受け継いでおいてあげたいですよね。


 


中田:だからこそ冒頭の話に戻りますけれど、年齢関係なく経営者様が健康管理をして健全な体調でいることが必要ですね。会話をしたり引き継いだり、作戦を練る時間を持てるのは健康あってのことですよね。


 


経営者が実践している健康法


中田:スポーツジムもコロナの影響があると思うんですけれど、このお正月太りからの1月にスタートされる方も多いということで。坂本先生の周りで面白い健康法を実践されている社長さんとかいらっしゃいますか?


 


坂本:みなさん最近は、コロナでも行ける1対1のパーソナルトレーニングをやる人が多いですよね。


あと我が家の健康法でいうと、いい油を摂ることを意識しています。


オメガ3とか、そのあたりのいい油を直接飲んだりとか、ココナッツオイルをお湯に溶かして飲んでいます。あともう一個“ギー”っていうギリシャかどこかのバター。ちょっと脂っぽいバターなんですけれど、それをお湯に溶かして飲むと美味しいし、健康にもいいみたいです。うちは奥さんがそういうのが好きなので、よく情報は入ってきます。


 


中田:坂本先生、最初は特に健康に関して何もしてないとおっしゃいましたけれど、意外とネタが出てきましたね。遺伝子検査から今の油の件まで。


 


坂本:僕は興味ないんです。うちの奥さんがいろいろ調べてくるので、それを僕もやったら美味しいなという感じです。


 


中田:そういう風に考えると、家族や裏にいるスタッフさんが経営者様の健康を気遣って支えていく部分は多いのかもしれないですね。


 


禰覇:多分気づいてないところをそうやってサポートしてくれる人なので、それをちゃんと受け入れて試してくれるというのもありがたいなって思いました。全然やってくれない人もいるじゃないですか。これいいよって勧めても、いやいやって言われちゃうとやっぱり違うなって思って。


 


中田:お食事、運動も含めてその健康法も十人十色でね、合う合わないがあると思うので、楽しみながらトライするのもいいかもしれないですね。


 


坂本:あと、瞑想を経営者はやったほうがいいってよく言われます。どうしても頭の中で考えていると、ちっちゃいストレス、思考の垢みたいなものがいっぱい溜まっちゃうので、頭をリフレッシュさせるために。ただ僕は瞑想が得意じゃないので、最近は泳ぎに行っています。無心で泳いでると瞑想状態みたいな。そんな感じでリフレッシュをするようにしていますね。


 


中田:いろいろされていらっしゃいますね。


禰覇さんのオンラインでいいパーソナルトレーニングがあるという情報とか、坂本先生の奥様もいい油を入手したりとかのように、是非スタッフさんのミーティングや家族内でのミーティングで情報を持ち寄って、健康的にお仕事に携わっていただきたい思いますがいかがでしょうか。


 


坂本:1月ももう半ばになってきたのでしっかりとその辺に取り組んで、仕事にも本腰を入れてやっていきたいなと思っております。


 


中田:健康第一で、今年がより良いパフォーマンスの1年になりますようにということで。


本日も坂本先生、禰覇さんどうもありがとうございました。


 


坂本・禰覇:ありがとうございました。


次回:【第107回】坂本憲彦のラジオ起業塾「ドラッガー「経営者の条件」から学ぶ成果を上げるための5つのポイント+αを解説」