毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。
前回に引き続き、子育てをしながら経営者としても活躍されている、株式会社ミライLABO代表の白井智子さんをお迎えしています。ミライデザイン手帳を通し、自己肯定感が低い日本のこどもたちに対して大人がしてあげられること、そして大人も一緒に成長していく方法についてお伝えしています。
こちらの音声は、podcastよりお聴きいただけます。
動画は、下記YouTubeよりご覧いただけます。

こどもの自殺と自己肯定感

中田:今週も、先週に引き続き、株式会社ミライLABO代表の白井智子さんをお迎えしております。
女性経営者で9歳の男の子のママでもあります。
“世界をもっとカラフルに”というミッションのもと、“こどもたち一人一人の可能性を信じ応援する”ということで、渋谷区内で保育所の経営をされています。さらに、多くのプロジェクトも運営していらっしゃいます。
前回、白井さんからご案内があった、ミライデザイン手帳プロジェクト。非常に楽しみな内容ですが、今日はそのあたりのお話も伺っていきたいと思います。
白井さん、よろしくお願いします。
 
白井:よろしくお願いします。
ただいま紹介いただきました、株式会社ミライLABO代表をしております白井智子と申します。
私は会社を起こしてもうすぐ6期目になります。事業としては、渋谷区神宮前で認可外の保育所経営と、小学生向けの“生きる力を育むプログラム”を実施しています。これまでリアルで約3000組の親子、オンラインで約3500組の親子にプログラム提供を行っています。その中で、これまで実施してきたワークやプログラムを、今回1冊の手帳にまとめて全国販売をさせていただきました。それが今紹介していただいたミライデザイン手帳です。
ミライデザイン手帳は “こどもたちに自己肯定感と生きる力をギフトする”をテーマに掲げています。
自己肯定感は最近よく聞くキーワードですが、自己肯定感とは何かというと、はっきり答えられない方が多いです。なんとなく分かるけれど、説明しようとすると難しい。自己肯定感とは、で調べてみると、“自分を肯定的に評価できる感情”と辞書には書かれています。私たちは自己肯定感を再定義して、“自分のことを好きだと言えること”としています。
なぜ私たちが自己肯定感をキーワードに活動をしているかというと、ニュースをご覧になっている方は聞いたことがあると思いますが、日本のこどもの自己肯定感は先進国の中でずっと最下位です。この前の9月のユニセフの調査では、日本のこども、5歳~19歳の精神的幸福度はワースト2位と出てしまいました。これだけ豊かな国に生まれて、それでも精神的な幸せがワースト2位になってしまっていることに、自己肯定感が関わってくると思っています。
文科省も我が国のこどもの意識に関するタスクフォースを掲げていて、その中で“自己肯定感の形成を最重要項目とする”とし、国として大きな問題に挙げています。
日本の問題でいうと本当にいろいろなことがありますが、一番は人口減少です。人口の逆ピラミッド型がどんどん進んで、今年の出生率は去年に比べてさらに2万人も減り、今80万人ちょっとしか生まれていない状況です。人口そのものがどんどん減っているのにこどもたちの自己肯定感がどんどん下がってしまっているというところ。
びっくりするデータではありますが、10代のこどもの自殺率は世界一です。人口全体における自殺率は減少しつつありますが、10代においては戦後上昇し続けていることが、今大きな問題になっています。ただ、こういうことはテレビで報道してはいけない報道規制がかかっています。これをこどもが意図せず見てしまうと、そういう選択肢があることを教えてしまうので、大々的には放送されませんが、私たちとしては何とかしたい数字です。
 
こどもの自己肯定感の高め方

白井:どうしたら自己肯定感を高めてあげられるのかというところです。
幼少期にどれだけ親子で触れあってきたかが一つ大きな要因としてあります。これができなかったら自己肯定感が育たないかというとそうではなく、いろいろな大人たちとの出会いの中で、自分のことを肯定できるようになるのはいつからでも遅くありません。こどもの時に自分に自信を持てるようにしてあげることはとても大事な要素です。
ただ、親としてもどのように遊んであげたらいいのか、ということが分からない親御さんが多いです。私も9歳の息子がいますが、特に都内だと近くの公園はボール遊びが全部禁止ですし、鬼ごっこも禁止です。都内はほとんどの公園で遊具は全部使えないようにロープが巻かれています。なぜかというと、こどもが怪我をした時に責任問題になるからです。それプラス、今はコロナの状況なのでドッチボール、鬼ごっこに関しては菌がうつるからという理由で禁止されています。
この中で育つこどもたちは大人になった時にどうなってしまうのかということがあります。そこで、コロナ渦でも親子で遊べるようなネタを提供しようと、ミライデザイン手帳のなかに100のチャレンジを載せています。
例えば、靴をそろえようとか、お米を洗ってみようとか、朝ご飯を作ってみよう、みたいなお母さんのお手伝いをするようなものがたくさん入っています。
お手伝いをするこどもは自己肯定感が高いとデータが出ています。真面目なお母さんほど、こどもに手伝いをさせない傾向があります。実は逆で、こどもにお手伝いをさせることはこどもからすると、自分が何かを頑張ることで、それに対して親や誰かが喜んでくれることが大人になった時の社会貢献意欲の基礎になります。こどもにはどんどんお手伝いをさせたほうがよいので、手帳の中にそういった項目があります。
また、親からの愛情として、名前に込められた想いや、こどもの素敵なところを親が書いてあげるページがあったり、親子で触れあったり、項目によっては自分で書いてみるものもあります。そういったものを今回1冊の手帳にまとめて先月クラウドファンディングでリリースさせていただきました。
 
坂本:日本のこどもたちは、これだけものはたくさんあるのに精神的な心の豊かさが世界的に低いということは残念だし、僕ら大人の責任だなと、僕らがこういう社会を作ってきたと思うので。
それを変えていこうとしている白井さんの取り組みは素晴らしいと思います。
ミライデザイン手帳、僕も見せていただきましたが、こどもたちが自信を持てるようなワークがあったり、先ほどもおっしゃっていたようなご両親からの文章があったり。そういうのを見ていくこどもたちは大人になると自信や愛されているという感覚を持つことが増えると思います。そういう大人が増えてほしいですね。
 
白井:まさに、そういう大人を増やしたいということは、私たちが掲げているミッションです。
 
大切なことは好きなものを好きと言えること

禰覇:私は自分のこどもがいるわけではないので、自分自身がこどもの時はどうだったかなと思いながら聞いていました。
私自身はすごくシャイなこどもで、注目されるのが恥ずかしい、でもそのまま小学生になって、中学生になっちゃたんですよね。そうすると、学校の中で自分の好きなものが言えないとか、あまり上手に友達となじめないとか、そういう悩みを抱えたまま大きくなって、でも人にも相談できないという感じでした。
小さい時から自分のできることを増やすとか、身体で納得するということ、体験から学びにつながるということが、こどもにとって一番大きいのかなと感じました。
 
坂本:こどもの感情を育てていくところは大事ですよね。
 
白井:禰覇さんがおっしゃっていた通りの内容が手帳に入っていて、こどもの時に自分の好きなものを好きと言えることは大事です。
「私これが好きなんだ」と言った時に、それを否定されてしまうとすごくダメージがあります。大人になるとそれがもっともっと大きくなって、「これを誰かに伝えたいけれど、言った時に否定されたらどうしよう」と思って、言えなくなってしまうことが多いと思います。
この手帳の最初に、“好きなもの宝箱”というもの入れています。自分の好きなもの、好きな色、好きな国、好きなデザインなど、好きなものをたくさん書いていく項目があります。そこに小さな文字で“書けたらおうちの人と交換してみよう”と書いてあります。そういった語りかけがあるので、親御さんも、この子はこういうものが好きなんだな、と自然と認められるようになっていきます。「自分のこどもがこういうものが好きだって知らなかった」というお母さんは多いです。
1年生、2年生でも言うことが恥ずかしいという子はたくさんいるので、そういう子たちでも大丈夫なように自分だけでも書けるようにということは気を付けて作っています。
 
坂本:好きなものを好きと言えることはすごく大事ですね。
僕は、これから起業をしたい方向けの支援をさせていただいていますが、起業や経営、ビジネスは、本当は好きなようにやればいいはずなのに、好きなようにできない。大人になると、どうしてもお金のために、ということが先に来るので。でも、お金のために好きでもないことをやるのは、それは楽しいのかなと僕は思います。100人いたら100通りの商売があるはずなのに、誰かに教わったこのやり方をやらないといけない、みたいになっていてすごくつまらなくなっています。自分が苦しんでいる。

毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。


前回に引き続き、子育てをしながら経営者としても活躍されている、株式会社ミライLABO代表の白井智子さんをお迎えしています。ミライデザイン手帳を通し、自己肯定感が低い日本のこどもたちに対して大人がしてあげられること、そして大人も一緒に成長していく方法についてお伝えしています。


こちらの音声は、podcastよりお聴きいただけます。


動画は、下記YouTubeよりご覧いただけます。


こどもの自殺と自己肯定感


中田:今週も、先週に引き続き、株式会社ミライLABO代表の白井智子さんをお迎えしております。


女性経営者で9歳の男の子のママでもあります。


“世界をもっとカラフルに”というミッションのもと、“こどもたち一人一人の可能性を信じ応援する”ということで、渋谷区内で保育所の経営をされています。さらに、多くのプロジェクトも運営していらっしゃいます。


前回、白井さんからご案内があった、ミライデザイン手帳プロジェクト。非常に楽しみな内容ですが、今日はそのあたりのお話も伺っていきたいと思います。


白井さん、よろしくお願いします。


 


白井:よろしくお願いします。


ただいま紹介いただきました、株式会社ミライLABO代表をしております白井智子と申します。


私は会社を起こしてもうすぐ6期目になります。事業としては、渋谷区神宮前で認可外の保育所経営と、小学生向けの“生きる力を育むプログラム”を実施しています。これまでリアルで約3000組の親子、オンラインで約3500組の親子にプログラム提供を行っています。その中で、これまで実施してきたワークやプログラムを、今回1冊の手帳にまとめて全国販売をさせていただきました。それが今紹介していただいたミライデザイン手帳です。


ミライデザイン手帳は “こどもたちに自己肯定感と生きる力をギフトする”をテーマに掲げています。


自己肯定感は最近よく聞くキーワードですが、自己肯定感とは何かというと、はっきり答えられない方が多いです。なんとなく分かるけれど、説明しようとすると難しい。自己肯定感とは、で調べてみると、“自分を肯定的に評価できる感情”と辞書には書かれています。私たちは自己肯定感を再定義して、“自分のことを好きだと言えること”としています。


なぜ私たちが自己肯定感をキーワードに活動をしているかというと、ニュースをご覧になっている方は聞いたことがあると思いますが、日本のこどもの自己肯定感は先進国の中でずっと最下位です。この前の9月のユニセフの調査では、日本のこども、5歳~19歳の精神的幸福度はワースト2位と出てしまいました。これだけ豊かな国に生まれて、それでも精神的な幸せがワースト2位になってしまっていることに、自己肯定感が関わってくると思っています。


文科省も我が国のこどもの意識に関するタスクフォースを掲げていて、その中で“自己肯定感の形成を最重要項目とする”とし、国として大きな問題に挙げています。


日本の問題でいうと本当にいろいろなことがありますが、一番は人口減少です。人口の逆ピラミッド型がどんどん進んで、今年の出生率は去年に比べてさらに2万人も減り、今80万人ちょっとしか生まれていない状況です。人口そのものがどんどん減っているのにこどもたちの自己肯定感がどんどん下がってしまっているというところ。


びっくりするデータではありますが、10代のこどもの自殺率は世界一です。人口全体における自殺率は減少しつつありますが、10代においては戦後上昇し続けていることが、今大きな問題になっています。ただ、こういうことはテレビで報道してはいけない報道規制がかかっています。これをこどもが意図せず見てしまうと、そういう選択肢があることを教えてしまうので、大々的には放送されませんが、私たちとしては何とかしたい数字です。


 


こどもの自己肯定感の高め方


白井:どうしたら自己肯定感を高めてあげられるのかというところです。


幼少期にどれだけ親子で触れあってきたかが一つ大きな要因としてあります。これができなかったら自己肯定感が育たないかというとそうではなく、いろいろな大人たちとの出会いの中で、自分のことを肯定できるようになるのはいつからでも遅くありません。こどもの時に自分に自信を持てるようにしてあげることはとても大事な要素です。


ただ、親としてもどのように遊んであげたらいいのか、ということが分からない親御さんが多いです。私も9歳の息子がいますが、特に都内だと近くの公園はボール遊びが全部禁止ですし、鬼ごっこも禁止です。都内はほとんどの公園で遊具は全部使えないようにロープが巻かれています。なぜかというと、こどもが怪我をした時に責任問題になるからです。それプラス、今はコロナの状況なのでドッチボール、鬼ごっこに関しては菌がうつるからという理由で禁止されています。


この中で育つこどもたちは大人になった時にどうなってしまうのかということがあります。そこで、コロナ渦でも親子で遊べるようなネタを提供しようと、ミライデザイン手帳のなかに100のチャレンジを載せています。


例えば、靴をそろえようとか、お米を洗ってみようとか、朝ご飯を作ってみよう、みたいなお母さんのお手伝いをするようなものがたくさん入っています。


お手伝いをするこどもは自己肯定感が高いとデータが出ています。真面目なお母さんほど、こどもに手伝いをさせない傾向があります。実は逆で、こどもにお手伝いをさせることはこどもからすると、自分が何かを頑張ることで、それに対して親や誰かが喜んでくれることが大人になった時の社会貢献意欲の基礎になります。こどもにはどんどんお手伝いをさせたほうがよいので、手帳の中にそういった項目があります。


また、親からの愛情として、名前に込められた想いや、こどもの素敵なところを親が書いてあげるページがあったり、親子で触れあったり、項目によっては自分で書いてみるものもあります。そういったものを今回1冊の手帳にまとめて先月クラウドファンディングでリリースさせていただきました。


 


坂本:日本のこどもたちは、これだけものはたくさんあるのに精神的な心の豊かさが世界的に低いということは残念だし、僕ら大人の責任だなと、僕らがこういう社会を作ってきたと思うので。


それを変えていこうとしている白井さんの取り組みは素晴らしいと思います。


ミライデザイン手帳、僕も見せていただきましたが、こどもたちが自信を持てるようなワークがあったり、先ほどもおっしゃっていたようなご両親からの文章があったり。そういうのを見ていくこどもたちは大人になると自信や愛されているという感覚を持つことが増えると思います。そういう大人が増えてほしいですね。


 


白井:まさに、そういう大人を増やしたいということは、私たちが掲げているミッションです。


 


大切なことは好きなものを好きと言えること


禰覇:私は自分のこどもがいるわけではないので、自分自身がこどもの時はどうだったかなと思いながら聞いていました。


私自身はすごくシャイなこどもで、注目されるのが恥ずかしい、でもそのまま小学生になって、中学生になっちゃたんですよね。そうすると、学校の中で自分の好きなものが言えないとか、あまり上手に友達となじめないとか、そういう悩みを抱えたまま大きくなって、でも人にも相談できないという感じでした。


小さい時から自分のできることを増やすとか、身体で納得するということ、体験から学びにつながるということが、こどもにとって一番大きいのかなと感じました。


 


坂本:こどもの感情を育てていくところは大事ですよね。


 


白井:禰覇さんがおっしゃっていた通りの内容が手帳に入っていて、こどもの時に自分の好きなものを好きと言えることは大事です。


「私これが好きなんだ」と言った時に、それを否定されてしまうとすごくダメージがあります。大人になるとそれがもっともっと大きくなって、「これを誰かに伝えたいけれど、言った時に否定されたらどうしよう」と思って、言えなくなってしまうことが多いと思います。


この手帳の最初に、“好きなもの宝箱”というもの入れています。自分の好きなもの、好きな色、好きな国、好きなデザインなど、好きなものをたくさん書いていく項目があります。そこに小さな文字で“書けたらおうちの人と交換してみよう”と書いてあります。そういった語りかけがあるので、親御さんも、この子はこういうものが好きなんだな、と自然と認められるようになっていきます。「自分のこどもがこういうものが好きだって知らなかった」というお母さんは多いです。


1年生、2年生でも言うことが恥ずかしいという子はたくさんいるので、そういう子たちでも大丈夫なように自分だけでも書けるようにということは気を付けて作っています。


 


坂本:好きなものを好きと言えることはすごく大事ですね。


僕は、これから起業をしたい方向けの支援をさせていただいていますが、起業や経営、ビジネスは、本当は好きなようにやればいいはずなのに、好きなようにできない。大人になると、どうしてもお金のために、ということが先に来るので。でも、お金のために好きでもないことをやるのは、それは楽しいのかなと僕は思います。100人いたら100通りの商売があるはずなのに、誰かに教わったこのやり方をやらないといけない、みたいになっていてすごくつまらなくなっています。自分が苦しんでいる。


シンプルに好きなことを好きと言えることは素晴らしいと思います。


こどもの時にそういうのは抑えられているんですね。


 


白井:例えば石ころが分かりやすいのですが、こどもが「見て、すごいきれいだよ」と言った時に、大人に「何その石、捨ててきなさい」と言われると、心がパリーンとなっちゃうんですね。


これが坂本さん、「この事業プランどうですかね」と見せた時に、「そんなのうまくいくわけないでしょ、捨てなさい」と言われるのと一緒なんですね。


それがダメージが大きいので、認めてあげましょうということを大事にしています。


 


坂本:石をダメと言ってしまうのもダメなんですね。


 


白井:大人との関係性と一緒ですね。「どうしてこれが素敵と思ったの」と、とにかく対話をして聞くことです。


 


坂本:うちの甥っ子が小さい時にどんぐりをいっぱい集めていました。「それどうするの」と聞くと、「好きだからって集めている」と。こどもは、意味はないけれど集めてくるみたいなことがありますよね。それをちゃんと認めてあげること大事なんだなと思いました。


 


親も一緒に成長する手帳


中田:いろいろな想いがありながら、白井さんのお話をお聞きしていました。


お母さん自身も自己肯定感を悩んでいらっしゃる方が多い中で、ミライデザイン手帳に親子で取り組むことで、効力感が上がるのはお子さんだけではなく、お母さんも新しい発見ができるということで、相乗効果があるのかなと思いました。


 


白井:手帳というと、だいたい一人でスケジュールを書き込むことが多いと思いますが、今中田さんがおっしゃっていたように、私たちはわざと親子でコミュニケーションが発生すようなページ構成にしています。おうちの人にも聞いてみようとか、おうちの人に書いてもらおうとか、わざとお母さんやお父さんと会話のキャッチボールができるように作っています。


お母さんたちもいつも好きでガミガミしているわけではないじゃないですか。なので、早くこれをやりなさいとか、あれをやりなさいとか以外のコミュニケーションがとれるように作っています。


親御さんも、こどもと一緒に手帳に書き込むことがこんなに楽しいとは思わなかったと言ってくれます。


 


中田:今回クラウドファンディングで多くの支持者を集められているということで、共鳴して参加される方が多かったのはそのあたりですよね。


 


白井:このプロジェクト自体をリリースする時に、普通に発売でもよかったのですが、一人でも多くの人に、自分の好きなものを好きと言っていいんだよというメッセージを届けたかったんです。


中田さんがおっしゃってくださったように、大人の自己肯定感がこどもたちよりも深刻です。私たちはそこにどうやったら届けられるのかと考え、クラウドファンディングにしました。夢を応援するというマーケティングが成立するんだ、じゃないですけど、普通に販売するよりも、いろいろな人に応援してもらいながらプロジェクトを世の中に出したいという想いがあって、クラウドファンディングに挑戦したということもあります。


 


坂本:こどもさんだけでなく、お母さんも助けていくというか。世の中のお母さんが悩んだり苦しんだり、核家族化で周りに相談できる人もいなかったりということがあるので、手帳で対話をしながらやっていくことで、お母さんの自己肯定感も成長してくるという感じですね。


 


白井:「一緒にやろう」という言葉がお客さんたちの中で生まれるように意識して作っています。これをやりなさいという言葉かけではなく、お母さんと一緒にこれをやろうと、一緒に楽しめるように意識して作りました。


 


未来を変える1%


坂本:白井さんは今後このミライデザイン手帳をどのように展開していきたいと考えていますか。


 


白井: 10万人のこどもたちに届けることを目標に掲げています。


実は1年前、坂本先生に事業の相談に行った時に「私たちはこういうことをやっています。こういう考え方でこどもたちに自信をもってもらうためにやっています」と言ったら、「本当に素晴らしい、これは世の中に広めなきゃだめだよ」と強く背中を押していただき、そこからはじまりました。


なぜ10万人なんですかとよく聞かれます。日本の小学生は約1000万人いるので、その1%の自己肯定感を高めることを目標にしています。


1%が変われば世界が変わると、それも坂本先生に教えていただきました。私が世の中を変えることは難しいかもしれないけれど、一人一人のお母さんを応援することだったらできるんじゃないかということで、まずは10万人を目標に掲げています。


 


坂本:好きなことを好きと言えるこどもたちが増えてくると、世の中もっと元気になるし、楽しくなるなと思います。素晴らしいお話ありがとうございました。


 


中田:今こうやってお話をお伺いすると、白井さんの株式会社ミライLABOさんが、未来に果たす責任や役割は大きいなとワクワクしています。


最後にこの手帳を実際に手に取りたい方もいらっしゃると思うので、ご案内をお願いしてもよろしいですか。


 


白井:ミライLABOのホームページから入っていただくと、ミライデザイン手帳のページに飛べますので、そこから一般の方も手に取れるように作っています。ぜひ興味のある方は見に来てください。


 


中田:ぜひ多くの方に手に取っていただきたいと思います。


2週連続で白井さんに来ていただきました。白井さん改めてありがとうございました。


坂本先生、禰覇さんありがとうございました。


 


白井・坂本・禰覇:ありがとうございました。


次回:【第98回】坂本憲彦のラジオ起業塾「起業という選択肢を多くの人に!「6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する」」